先日、自民党の総裁選に立候補した
河野氏、岸田氏、高市氏、野田氏が
テレビ番組に出演した時のことです。
その番組では、
番組側が2種類の質問を用意し
「A」か「B」か考えが近い方の札
を上げて答えるというコーナーがありました。
その中で、
年金や医療などの社会保障について、
A:国民の負担を増やしても給付などの水準を維持すべき
B:給付などの水準を下げて国民の負担を抑えるべき
という二者択一の質問がありました。
この質問について、
河野氏はこんな風にコメントして、
回答を拒否しました。
こういう質問は、僕、
やめた方がいいと、正直、思います。あんまり意味がない質問じゃないかな
これは、その通りだと思います。
質問には2種類あります。
クロースな質問とオープンな質問です。
クローズな質問というのは、
YesかNoで回答できる質問です。
今回の番組が用意した質問は、
AかBかという形式ですが、
クローズな質問です。
それに対して、
オープンな質問というのは、
「どう思いますか?」のように
自由に答えられる質問です。
で、今回、河野氏は、
あんまり意味がない質問じゃないかな?
と言って回答しなかったのは・・・
クローズな質問では、
自分が考えていることが
正しく伝わらないと考えたのだと
思います。
たしかに4人の候補者が
一人ひとり、自由に回答していたら
時間が足りません。
それぞれの候補者の考え方の相違を
明確にしたかったのもあるのでしょう。
しかし、
AかBかを選ばせるような質問で、
回答者の考え方を明確にしよう
ということ自体、無理があります。
私が思うのは、
意外と、職場でも、
クローズな質問をしていることが
多いのではないでしょうか?
分かった?分からない?
Aなの?Bなの?
大丈夫?
実は、これでは、
相手が考えていることは
分からないのです。
このクローズな質問は、
質問する側が、
効率を優先したり、
答えをコントロールしよう
とする場合に使いがちになります。
気を付けないといけないな!
と自戒をこめて書きました。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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