やらなかったことは褒められない

先日、ネットを見ていたら、
大学の授業中に学生が鍋を食べていた
という記事がニュースになっていました。

 

この大学教授は、以前から
(周りに迷惑をかけないのであれば、)
「自分の授業では教室で鍋をやってもいい」
と許可していたそうです。

 

今回、鍋を食べたことについて、
「ようやくほんまに
鍋やってくれた学生が現れました」
とコメントしました。

 

教授が言いたかったことは、
大学は高校とは違って、
いちいち指示を受けて学ぶのではなく、
個々が自主的に考えて学ぶべきだ!
ということのようです。

 

また、
何が他人に迷惑をかけるのか
ということも自分で考えるべきことだし、
仮にそういうことが起こったら、
その場で学生同士で話し合えばいい
ということのようです。

 

なるほど・・・

 

分からなくもありません。

 

今回、鍋をやることについて
事前に学生から連絡もあって、
学生も臭いがでないように水炊きにして、
周りの学生にも了解をとって
行ったようです。

 

そこまでしてやりたいなら
やればいいと思います。

 

SNSでは賛否両論があって、
鍋をやっていいと教授が言ったから
やっただけの話で、
自分で考えていないのではないか?
という意見もあるようです。

 

それに対して、教授は

自由というのは 0%か100%ではなく、
常に具体的な場において、
『これぐらいの範囲や程度なら
良いけどそれを上回るとダメだ』
ということを測りながら、
見えないルールや周りの人との
交渉によって、
具体的に可能な自由を行使していく
というプロセスが1番大事だと思います

と反論をしていて、
それもその通りだと思います。

 

ただ、私が気になったのは、
教授のコメントです。

 

「ようやくほんまに
鍋やってくれた学生が現れました」

 

今回、鍋をやった学生は
褒められましたが、
やろうと思ったけど、
周りに迷惑をかけると判断して、
やらなかった学生は褒められない
ということです。

 

何がいいたいのか?というと
やったことは褒められるのに
やらなかったことは褒められない
ということです。

 

できたことを褒めるのは
結果承認です。

 

目に見える結果は
承認できるのですが、
目に見えない結果は
承認できません。

 

だから、承認をする時は
目に見えている結果だけを
承認しないように注意することが
必要です。

 

目に見えている結果ばかりを
承認していると
見えない結果を承認していない
ということが起こります。

 

やらなかったという適切な判断を
承認できません。

 

では、どうしたらよいか?というと
プロセスも承認すればよいのです。

 

結果が出ているか?どうか?に
かかわらず、
やろうとしたことを
承認すればよいのです。

 

ただ、やろうとしたことを
承認しようとしたら、
普段から相手を良く見ていないと
承認できません。

 

だから、定期的に面談とか、
相手の話を聞く機会を作らないと
プロセスを承認することは
できないのです。

 

そういう意味で
定期的な面談を続けることが
大事なんです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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