ある社長さんから
質問を受けました。
「会社の基礎の基礎の基礎は
なんですか？」
う〜ん、何て答えたら
よいのでしょうか？
どうして、
そんな質問をするのか？
聞いてみました。
すると・・・
自分が創業した会社なので
社員として働いたことがないので
分からないのだということでした。
なるほど・・・
聞きたいことは、
社員としての役割は何か？
ということだと思います。
三冠王の落合さんが書いた本
コーチング
言葉と信念の魔術
この本の中に
こんなことが書いてありました。
監督は勝つことだけを考えろ！
選手は自分の事だけ考えろ！
カナダにブルージェイズという
メジャーリーグのチームがあります。
川崎や青木がいたことがあるチームです。
かなり前の話ですが、
1992年にワールドシリーズで
二連覇した時の話です。
そのチームに
デーブ・ウィンフィールドという
ヤンキース、エンゼルスを
渡り歩いた強打者がいました。
ただ、ワールドシリーズでは
全く打てない・・・
シト・ガストン監督は
ワールドシリーズのある打席で
送りバントを命じました。
強打者に送りバント？
ウィンフィールドは
何のためらいもなくバント
をしました。
ガストン監督は勝つために
送りバントのサインを出し、
ウィンフィールドは
自分にできる仕事に徹して
バントを決める。
監督は勝つことだけを考え、
選手は与えられた役割を全力で果たす。
落合さんは、
これが監督、選手のあるべき姿
だと言っています。
会社に置き換えると
社員は社長の言われたことをする。
これは基礎の基礎の基礎です。
雇用契約上、
社長の指示命令に従う義務が
労働者にはあります。
だから、社員は社長の指示命令を
ただやればよいのです。
社長の指示命令どおりにやったのに、
上手くいかないのであれば
それは社長が責任をとる
だけの話です。
そんなんでいいのか？
と思われるかもしれません。
だから、基礎の基礎の基礎なのです。
しかし、
落合さんが言っているのは
これだけはありません。
ウィンフィールドという選手が
優秀なのは・・・
「強打者の俺にバンドなんて
させるんじゃねーよ！」
と考えるのではなく、
「監督が、強打者の私に
バンドをさせるには
何か意味があるに違いない」
と考えて、
全力でバンドをしたことです。
監督の指示を聞いて、
指示通りにやるだけでなく、
監督の意図を考えて実行する。
これは、応用編です。
ほとんどの会社では、
明確な指示を出さずに
「自分で考えて動け！」
みたいなことを言います。
だから、
自分で考える習慣が身に付きます。
これは、これで社長は助かります。
言わなくてもやってくれるので・・・
しかし、厄介なことが起こります。
社長の指示命令をきかなくなるのです。
なぜなら「自分で考えて動け！」
と言われているので・・・
会社の基礎の基礎の基礎でいうと、
「自分で考えて動け！」という指示命令が、
そもそも、間違っている！
ということになります。
しかし、現実は、
いちいち指示命令は出せないわけで、
自分で考えて動いてもらわないと
仕事が進まない部分があります。
結局、言う方も、やる方も、
基礎を無視して、
やっちゃうんですよね！
基礎は大事なんですが、
基礎を忠実にやるというのは、
なかなか難しいですね！
今日も最後まで読んでいただいて
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