「そだねー」と言っても、上手くいくとは限らない

昨日、ラジオで
青学大陸上競技部の原晋監督が
平昌五輪で銅メダルを獲得した
カーリング女子チームのプレーぶりを
「この子達が女性の管理職になるべきだなと
プレースタイルを見て感じました」
などと絶賛した・・・
という記事がYAHOO!に載っていました。

 

 

原監督はこんな話をしていたそうです。

「プレー中に選手同士で
マネジメントしているんですよ。
(中略)
試合中にいろんな戦術を立てて、
相手がいるから攻撃をされて、
挫折があった時は
新しい戦術を立てて結果を出していく。
普通、監督から『3番を狙え』とか
『2番を狙え』とかあるじゃないですか。
あのカーリングを見てそう感じなかったんです」

 

つまり、
自分で考えて
自分で動くことができるチーム
であったということです。

 

確かに、ピンチになった時に
4人で集まって意見を言い合って
いました。

 

どうしてこんなチームに
なったのでしょうか?

 

 

それは「谷をくぐった」からです。

 

谷というのは、
「タックマンモデル」です。

 

「タックマンモデル」についてはコチラ

不安の谷を越えない限り成果は手に入らない

 

成果を上げるチームになるためには
Uの字の谷をくぐらないといけません。

 

それは、
本音で話せるチームです。

 

2018年2月22日 Sportivaのインタビューで
本橋選手がこう言っています。

 

本橋:「最初に会ったとき『何でも言い合っていこうね』という話をしたら、いちばん年下の吉田(夕梨花)さんがすぐに『麻里ちゃん、私、何でも言うからね』と宣言してくれたのもうれしかったですね。『ああ、昔の私みたいだ』と懐かしい気持ちにもなりました」

――本橋さんもチーム青森の先輩である小野寺(歩)さんや林(弓枝)さんに、遠慮することなく、自分の意見を言っていたんですか?

本橋:「すごかったですよ。『私はこう思います! なんでダメなんですか?』って。生意気ちゃんですね(笑)。でも、それと同じようなことを言われてわかったんですけど、そうやって本音を言ったり、聞いたりすると、すごくスッキリするんです。そこから何かポジティブなことも生まれます。

 

この内容から、
いちばん年下の吉田(夕梨花)さんが
主将の本橋さんのことを
『麻里ちゃん 』と呼んでいること
がわかります。

 

そして、「生意気ちゃん」だろうが、
本音を言ったり、聞いたりして、
チームとしての『秩序』
作りだしていったのもわかります。

 

 

「そだねー」という言葉が
可愛い!とか取り上げられていますが、
それは、馴れ合いの仲間のやり取りではなく
本音をぶつけ合って、
『秩序』を手にした仲間だからこそ
のイメージの『共有』なのだと思います。

 

ギクシャクすることを恐れずに、
本音を言い合うことで
お互いが目指しているものが
共有できるのだと思います。

 

「そだねー」は
そういう厳しさの先にある言葉
だと思わないと、
「そだねー」と言えば
上手くいくみたいな勘違いを
生みそうな気がします。

 

 

そもそも、
本音をぶつけ合うだけでは、
谷はくぐれません。

 

おそらく、
谷をくぐる前に、
チームは崩壊するでしょう!

 

では、どうしたら、
チームが崩壊することなく、
谷をくぐれるのでしょうか?

 

共有のビジョンを持つことです。

 

共通のビジョンを叶えようと
するからこそ、
お互いの力が必要であり
お互いを必要とするから、
ギクシャクしても
チームが崩壊しないのです。

 

 

逆にいうと
そのくらい強いビジョンが
必要とも言えます。

 

今回のチームは
オリンピックで勝って
チームを世に知らしめる!
という共通のビジョンがあった
からだと思います。

 

強いチームを作るには
やり方があるということです。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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