「BeReal(ビーリアル)」という
SNSアプリによる情報漏洩の問題が
増えてきています。
このアプリは、
1日1回、ランダムな時間に通知が届き、
2分以内に撮影・投稿しなければ
なりません。
2分をカウントダウンするタイマーが表示され、
「早く投稿しなくては」と
焦らせる仕組みになっています。
投稿は24時間で消え、
公開範囲は原則、友人限定。
「盛らない日常をリアルに共有する」
というコンセプトで、
10代・20代を中心に広まっています。
この「BeReal」が引き金となった
情報漏えい事件が、
この春、相次いで起きています。
4月には、
西日本シティ銀行の行員が
支店内部を撮影した動画がXで拡散し、
ホワイトボードに書かれた業績目標の数値や
顧客7人の氏名まで流出しました。
同じく4月には、
仙台市立小学校の20代の女性教員が
業務システムの画面をBeRealに投稿し、
問題になりました。
教員は「深く考えず投稿した」と
話しているそうです。
川崎市役所の新規採用職員が
研修資料をLINEのオープンチャットに
投稿してしまった件も
同じ時期に起きています。
また、5月になってから、
愛知県のミスタードーナツでも、
店舗名が入ったレシートが貼り付けられた台紙や、
数字が記入された表などが写り込んだ画像が
流出しました。
従来、SNSの炎上は
アルバイトが多かったように思いますが、
最近は、公務員も、銀行員も、教員も…
職種や立場に関係なく、
同じことが起きているのです。
なぜ、こういったことが
繰り返されるのでしょうか?
私は、「焦り」が
想像力を奪っているからだと思います。
「この投稿が広がったら、どうなるのか?」
その一点を想像できていれば、
結果は変わっていたはずです。
BeRealの「2分以内」という仕組みは、
まさに考える時間を奪うように
設計されています。
「友人しか見ていない」という油断と、
「早く投稿しなければ」という焦りが重なって、
不用意な投稿につながってしまうのです。
最近、思っているのですが、
職場においても、
この想像力のなさというのが、
若手を指導する上での
悩みどころになっていると思います。
お客様が望んでいることを想像して
先回りしてサービスするとか
次工程の担当者が望んでいることを想像して
引き継ぎやすいように仕事をするとか
翌日の作業を想像して
今日のうちにできることをするとか
想像力を働かせて
仕事をしてほしいと思っても、
それができる若手社員が
少なくなってきている印象があります。
これは、便利になりすぎた環境が
招いていることだと思います。
メールやLINEがない時代は、
電話で要件を伝えていました。
電話をしようとすると、
自然といろいろなことを考えます。
本人は今、席にいるかな?
忙しい時間帯かな?
誰が電話に出るかな?
相手が電話に出たら出たで、
声のトーンから
今は忙しそうだな
なんか、イライラしているな
ということが感じ取れたりします。
しかし、メールやLINEでは、
相手の都合を考える必要がなく、
相手のリアクションも感じ取れません。
さらに「2分以内に投稿」する
BeRealに至っては、
「立ち止まって考える」時間そのものが
なくなっていきます。
考えて動く習慣を身に付けるには、
対話を重ねるしかないと思います。
対話とは、
互いの価値観の違いを理解・尊重しながら、
共通のテーマについて深く話し合う
コミュニケーションのことです。
対話をすることで、
自分とは違う価値観に触れることができ、
視野が広がります。
視野が広がることで、
「相手はどう感じているのか」
「次に何が起きるのか」を
自然と考えられるようになります。
つまり、対話こそが
想像力を育てる場なのです。
若手社員の想像力の欠如は、
対話の少なさと表裏一体なのだと思います。
対話を重ねることで、
物事には自分には見えていない部分があって
だからこそ、考えないといけないということを
学んでもらうことが必要なのだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
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