『みんなで決めたい』は綺麗事か?

先日、経営者の方々と
お話する機会がありました。

 

その時に・・・

 

ある経営者の方が
こんなことをおっしゃいました。

 

「会社の目標を決める時に
みんなで決めたいんです!」

 

それに対して、
いろいろな意見が出ました。

 

「それは綺麗事ではないのか?」

 

「結局、誰かが決めないと
決まらなんじゃないか?」

 

「それは、経営者が
『決める』ことから逃げている
ということじゃないか?」

 

それに対して、
『みんなで決めたい』と
おっしゃっていた経営者の方が、
こうおっしゃいました。

 

「いや、最終的に決めるのは、
私が決めないといけないと思います。」

 

「でも、一度、決めたら、
あとから反対とかはやめて欲しい。」

 

「決まったからには、
みんなで最後までやって欲しい。」

 

なるほど、分かります。

 

「戦略と実行」
清水勝彦著 日経BP社

https://goo.gl/ymMPk3

という本に
こんな一文があります。

 

説得するとは、
論理や力で
相手に屈服させられる
ことではなく、

相手の立場、価値観を理解し
許容することである。

論理で100%
納得させることはできない。

 

さらに、こんな一文も・・・

 

決まったことを
実行するのだという
潔さ、制約に対しては

反対や抵抗でなく
創造で乗り切るのだ
という気概、

いってみれば
実行の文化が必要だ

 

とも書かれています。

 

つまり、
『みんなで決めたい』
というのは・・・

相手ととことん話し合って、
やると決めたら、最後までやり切る!

ということだと思います。

 

これは「タックマンモデル」です。

 

「タックマンモデル」は、
チームが成長する段階を
4段階で説明したものです。

 

チームが成長するには

①形成

②嵐

③秩序

④成果

という4つの段階を辿る
というものです。

 

具体的に話をしましょう!

 

話し合いをする前には、
「話せば分かるだろう」ぐらいに
考えています。

 

この状態が「形成」です。

 

この状態は
まだ個々の考えはバラバラです。

 

話し合いが進み、
それぞれの考え方や
価値観の違いが明らかになってきます。

 

そうすると、どうやら、
「話しても分からないのではないか?」
という不安な気持ちになってきます。

 

ほとんどの組織は、
ここで立ち止まります。

 

特に、ベテラン社員が
「ここは対立をしないで穏便に!」
のような発言をするのですが、
そんなことで話が決まるわけもありません。

 

説得しようとするのであれば、
言い争いや相手に踏み込むことから、
逃げてはいけません。

 

ここは、
「とことん話し合う」必要があります。

 

この段階が「嵐」です。

 

この「嵐」の状態が、
みんなで決められるかどうか?
の分かれ目です。

 

ここで、
「嵐」への一歩を踏み出すことが、
「成果」への第一歩になります。

 

この一歩を踏み出すことができれば、
「秩序」が生まれます。

 

「そこまで言うならやってみよう!」

「ここまで反対しても、
やるというならやるしかない!」

「あの人が言うのだから、仕方がない」

というやり取りを通して、
「みんなでやる!」
と決められるようになります。

 

これが、清水さんが言っている

説得するとは、
論理や力で
相手に屈服させられる
ことではなく、

相手の立場、価値観を理解し
許容することである。

ということだと思います。

 

そして、
やると決めれば、やるしかないので、
結果として「成果」が生まれる
というわけです。

 

結局、
やってみないと分かりません!

 

とりあえずやってみて、
うまくいかなければ、
もう一度、他の戦略を考えて、
やってみるしかないのです。

 

その時に、
全力でやっていないと、
どうしてうまく行かなかったのか?
の分析ができず、
次の一手が打ちづらくなります。

 

答えが1つの時代ではありません。

 

とことん話し合って、
やると決めたらとことんやる
という実行力のある組織が
生き残っていくのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

大事なことを小冊子にまとめました!

戦略に違いがなくなり、実行力の差が
会社の業績を左右する時代になりました。

実行力を上げるヒントがここにあります!

下のフォームからお申し込み下さい。
PDFでお送りします。
お申込みいただいた方にはメルマガで配信します。
※すでに登録している方はお申し込みできません。
info@robotjinji.com へ直接メール下さい。

小冊子お申し込みフォーム




 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です