人が変わらずにビジネスモデルは変わらない

資生堂の2020年の業績が
発表になっていました。

決算短信・決算説明資料
https://corp.shiseido.com/jp/ir/library/tanshin/

前期比で、
売上高が18.6％減の9208億円
営業利益が86.9％減の149億円
最終損益は116億円の赤字

コロナ禍によって、
資生堂のような優良企業でも
赤字決算となりました。

たしかに、
マスクをしていたら
お化粧もしなくなるでしょうし
テレワークで家にいれば
おしゃれをすることも少なくなります。

化粧品を買うことも少なくなります。

さらに、入国制限によって
インバウンド需要も落ち込むとなると
相当厳しい状況だと思います。

そういう意味で
化粧品業界も
コロナ禍の影響を大きく受けた
業界の１つだと思います。

これに対して、
資生堂は、今期、
デジタルを中心とした
ビジネスモデルへの転換をはかる
とのことでした。

おそらく、
資生堂ぐらいの企業であれば、
完璧なビジネスモデルを作れる
と思います。

で、問題は、
その新しいビジネスモデルを
実行に移せるか？ということです。

ECとか詳しくはないのですが
イメージだけで話すと・・・

今までなら、
店舗にお客様が来て
会話をして購入してもらって
商品を渡すことで
収益が上がるビジネスモデル
だったと思うのです。

それがデジタルになると、
店舗に来て商品を確かめて、
家に帰ってから
携帯からECサイトで購入して
自宅に商品が届くみたいな・・・

つまり、お客様が、
既存の部署を横断して流れていく
ということが起こります。

そうなると、
組織の方も横断的に対応しないと
収益が上がらないということが
起ると思うのです。

このようにビジネスモデルが
変わるということは、
組織や人も変わることを意味します。

おそらく、
資生堂には優秀な方が多いので、
組織や人を変えることができると
思うのですが、
中小企業では難しいように思います。

つまり、
何が言いたいか？というと、
社長の頭の中で、
いろいろ戦略を練ったとしても
それを実行するだけの
組織や人がいないと実現しない
ということです。

これは私も含めてそうなんですが、
自分ができるレベルでしか
戦略を実行できません。

つまり、戦略は人のレベルに合わせて
実行しないとものになりません。

ここで大事なのは、
人が成長するには時間がかかる
ということです。

できないからダメではなくて、
その人の成長に合わせた戦略を実行して
できる状態を上げていくことで
組織と人が同時に伸びるのです。

もちろん、スピードも大事だし、
お金も回さないといけないので、
人の成長に合わせていればよい
というものでもありません。

しかし、できない戦略を実行して
できないことを繰り返しているのであれば
この先もできないと思います。

私も、今でこそ、
経営者の方に向けた経営塾を開催していますが、
これだって、最初からできたわけはありません。

文章が書けなかったので、
横川さんの文字化合宿に通って、
裕治郎さんの365日ブログに参加して
神馬さんのマーケットの勉強会に参加して
１つ１つできるようになって、
今があります。

つまり、難しいように見えることでも
細分化していけば、できるようになるのです。

つまり、
人はやりながらでないと
できるようにならないのです。

そして、
できるようになることで
戦略も実行できるようになります。

人のレベルを見ながら、
戦略のレベルを決めて実行することで
人も組織も同時に伸びていきます。

資生堂にいる方は大変だと思いますが、
今回の改革をやり切ることで、
大きな成長をするのでしょうね！

そう思うと、

苦難が来ればそれもよし、
順調ならばさらによし

という松下幸之助さんの言葉が身にします。

上手く行かないこともありますが、
どうにか乗り越えていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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