人材力で勝負するから疲弊する

先日のサッカー日本代表
0-3で敗北した
日本対チュニジア戦を
あらためて、見直してみました。

 

だいぶ研究されていたようで、
遠藤のところが狙われて
ボールを前に進めることが
できませんでした。

 

さらに、
連携ミスで失点をしてしまって
弱気になってしまったのも
よくなかったと思います。

 

後半は、ギアを上げて、
点を取りに行ったのだと思いますが
俺がやらなきゃ誰がやる!
という感じで、

 

個人でなんとかしよう!
という意図は感じられたのですが
連携が足りてなかったように
思います。

 

ワールドカップに向けた
選考会としての位置付けもあるので
アピールしたい気持ちも分かりますが、
それでも勝たなければ意味がありません。

 

いつもブログに書いていますが、
チームの成果は、
「人」×「しくみ」×「関係性」です。

 

これについては、
チームビルディングの師匠
の石見さんが、
「SSR理論」という言い方で
統一することになったので
私も合わせたいと思います。

 

SSR理論とは、
Strength(人材力)、
Structure(組織力)、
Relation(関係力)
頭文字の略です。

 

サッカーの話に戻ります。

 

上手くいかなかった理由は、
チュニジアが格下の相手だったから
だと思います。

 

格下だから、
組織力を活かすことなく
人材力だけで勝てると思ってしまった。

 

逆にチュニジアは、
人材力ではかなわないから
最初から組織力と関係力を最大化して
試合に臨んだんだと思います。

 

人材力に差があったとしても
組織的に守られたら、
簡単に得点は奪えません。

 

いくらドリブルの上手い久保でも、
ゴール前を4〜5人で守られたら、
シュートまで持っていけません。

 

人材力が劣っていても
組織力と関係力を活かせば、
負けない試合ができるのです。

 

そう考えると、
人材力がそろわない時こそ
組織力と関係力を活かす必要が
あります。

 

では、組織力と関係力を
活かすにはどうしたらよいのか?
というと…

 

それは・・・

 

共通のゴールを目指すということです。

 

どこに向かえばよいのか?
わからないから、
チームがバラバラになるのです。

 

共通のゴールがあれば、
それに向けて、
それぞれの役割やルールが決まります。

 

追い詰められた時に
なんとかしなきゃ!
と思う気持ちは分かります。

 

しかし、一人でやればやるほど、
上手く行きません。

 

結局、人材力で勝負するから
疲弊するのです。

 

これは職場も同じです。

 

問題に対して、
とにかく人で頑張るみたいな・・・

 

どんなに一人で頑張ったところで
問題は解決しません。

 

そして、一人で頑張っていると
疲弊していきます。

 

では、どうしたらよいのでしょうか?

 

こういう時こそ、原理原則です。

 

「SSR理論」です。

 

Strength(人材力)
チームメンバーが持っている
・強み
・向上心
・あきらめない気持ち

 

Structure(組織力)
チームで共有した
・目的
・目標
・役割
・ルール

 

Relation(関係力)
チーム内での
・コミュニケーション
・対話
・フィードバック

 

この3つを少しづつ増やすと
この3つは掛け算なので、
大きな成果になります。

 

例えば、
それぞれを2割増しにすると・・・

 

1.2×1.2×1.2=1.728 となります。

 

一人で頑張るよりも
みんながちょっとづつ協力すれば
大きな成果が上げられます。

 

ちょっとの頑張りを
大きな成果につなげられるのが
「SSR理論」なのです。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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