楽しいから続けられるし成果が出る

2026年のノーベル化学賞に、
東京理科大学名誉教授の
硤合憲三(そあい・けんそう)さんが
選ばれました。

10月7日の記者会見で、
長年の研究生活で苦しかったことを聞かれて
こう答えられていました。

「全然覚えていないというか、
気にもしていないんだと思います」

「はたから見たら苦しいところが
続いていたかもしれないけど、
全然本人はそう思っていない」

硤合さんが探していた化学反応は、
そもそも存在するかどうかも
分からなかったそうです。

その時の気分を
「暗いところを、
頭にヘッドライトだけ付けて
ずっとたどっているよう」
と表現されていました。

登る山があるかどうかも分からない中を
何年も歩き続けるのですから、
はたから見れば、苦しそうです。

それでも、ご本人は
新しい実験事実を見つけるたびに
「これはすごいな」と
感動していたそうです。

はたから見れば苦しいのに、
本人は苦しいと思っていない。

この違いは、
どこから生まれるのだろう?
と考えました。

私は、研究を「楽しい」と
感じているかどうかの違いだと思います。

以前、ブログにも書きましたが、
私にとって「楽しい」とは、
次の3つです。

①成長を感じられる
今までできなかったことが
できるようになった時に楽しいと感じます。

②共感できる
自分と同じように考えている人が
いると思ったときに楽しいと感じます。

③謎が解ける
なんでだろう?と思っていたことが
解きほぐされた時に楽しいと感じます。

仕事をしている時に
この3つが感じられれば
私は楽しいと感じます。

硤合さんのお話を
この3つに当てはめてみると、
見事に重なります。

新しい実験事実を見つけるというのは、
まさに「謎が解ける」です。

学生さんたちと1歩1歩積み上げて
到達できたというのは、
「成長を感じられる」です。

そして、
「実験科学は、教員と学生の
コンビネーションが大事」
という言葉は、
同じ方向を見ている仲間がいるという
「共感できる」だと思います。

苦しいことがなかったのではなく、
楽しいことの方が大きかったから、
苦しさを覚えていないのだと思います。

楽しいから続けられるし、
楽しいから成果が出るのです。

だとすると、
仕事を楽しくするために必要なのは、
苦しいことを減らすことではありません。

自分にとっての「楽しい」を
仕事の中で感じられるようにすることです。

いい会社にしたいとか、
社員を幸せにしたいとか、
それはそれでよいのですが、
その前に、
社員さんが仕事を楽しめているか?

成長を感じられる機会があるか?

共感できる仲間がいるか?

謎が解ける瞬間があるか?

ここに目を向けることが
大事なのだと思います。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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