先日、お客様の会社の会議で、
業務改善をしてもらうために、
チームビルディングの重要性を学ぶ
簡単なゲームをしてみました。
最初はみんなバラバラに動いて
無駄が多いのですが、
だんだん、それに気づいて、
ルールや基準を作って、
コミュニケーションを取り合って、
時間内にゲームをクリアできました。
そこから振り返りをしていただき
チームで動く場合には、
バラバラに動くのではなく、
まずは、ルールや基準を決めて、
イメージを共有した上で、
話し合うことが大事ですね!
という学びを得ることができました。
ここからが本番で、
では、この学びを職場に活かすとしたら、
明日から、どんなことをしたらよいのか?
話し合ってもらいました。
私は、ゲームもできたし、
振り返りもできたのだから、
業務改善のために、
職場でも、ルールや基準作りをやろう!
なんて話になると思っていました。
しかし、出てきた答えは・・・
人が足りなくて、話し合う時間がありません・・・
なるほど、そうきたかぁ~と思いました。
たしかに、人が足りないので、
話し合う時間もないのだと思います。
しかし、時間がないと言って、
話し合いの時間を持たないと、
ゲームのように各々がバラバラに動いて
無駄が多くなるだけです。
成果を上げるためには、
話し合いの時間を確保することが大事だよね!
という話になって欲しかったのですが・・・
残念なことにゲームで学んだことが、
職場につながりませんでした。
私の役割は、
今いるメンバーで目標を達成することです。
しかし、その組織の実力を超えた方法で
私が代わりに成果を出しても、
本当の意味での組織開発にはなりません。
それでは、再現性がないからです。
私がいないとできないのであれば、
組織が変わったとは言えません。
そのため、今回は、
無理に学びを押し付けたりしませんでした。
ただ、今回、分かったのは、
この組織には、経験学習サイクルを回す
習慣がないということです。
人も組織もできるようになるには、
経験学習サイクルを回す必要があります。
経験学習サイクルは
次の4つのステップからなります。
①経験:経験する
↓
②振り返り:リフレクション
↓
③概念化:学習、言語化
↓
④応用:行動、活用
これは、ループしていて、
④応用が①経験に繋がります。
このループを回すことで、
人も組織も学習して、
できることが増えていきます。
しかし、今回の組織では、
①経験→②振り返り→③概念化まで
できましたが、
④応用までつながりませんでした。
つまり、ゲームの学びが、
職場に応用ができませんでした。
そもそも、④応用というのは、
考えないとできません。
では、なぜ、④応用ができないのか?
というと・・・
普段から、
言われたことだけをやっているからです。
言われたことだけをやっていると
考える必要がありません。
つまり、普段から考えていないと、
④応用ができるようになりません。
それは、人不足で、
考える時間がないからだと言われると
そうなのかもしれませんが、
経験学習サイクルを回さない限り、
組織は変わりません。
ここは、社員さんに何と言われても、
諦めることなく、言われて仕事するだけでなく、
自分達で考えて仕事をする必要がある
のだと思っています。
考えて仕事ができるようになるには、
時間がかかります。
時間がかかるからこそ、
目の前の成果に囚われることなく、
2~3年後の成果のために、
定期的に仕事について考える時間を
確保する必要があるだと思っています。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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