気持ちをゴールにしてはいけない

先日、お客様の会社で
幹部会議をしている時に
こんな相談を受けました。

部下に仕事を依頼した時に
気持ちよく引き受けてくれるように
なって欲しい

そう思うのはわかります。

仕事を気持ちよく引き受けてくれたら
助かります。

しかし、これは
「気持ちをゴールにしている」状態です。

そして、気持ちをゴールにするのは
うまくいかないのです。

なぜなら、直接、
気持ちは変えられないからです。

「積極的になって下さい」と言われても
積極的にはなれません。

仕事をしていく中で、
相手の役に立っている実感が感じられたり
自分の強みが活かされていると感じたり
周りから「すごいね!」と言われたりして、
積極的になっていくのです。

つまり、気持ちは
目標にするものではなく、
行動の結果として生まれるものなのです。

そういう意味で、
気持ちよく仕事を引き受けるか?は別にして
とにかく仕事をやってもらうところがスタートです。

仕事ですから命じられたらやるのが当然です。

しかし、実際は何度言ってもやらない
ということで悩んでいるのだと思います。

いつもブログに書いているように
人はやりたいことしかしません。

だから、本人がやりたくなるように
仕事を命じることがポイントになります。

本人がやりたくなるには、
本人の得意なことをやってもらうか?
本人にとってメリットのあることを
やってもらうか?

この2つだと思います。

つまり、本人の得意なことや
本人にとってメリットがあると感じることを
ゴールにすることがポイントです。

気持ちをゴールにするのではなく、
本人の気持ちが上がるような
目標をゴールにすることが大事なのです。

例えば、数字に強いスタッフに
数値管理の仕事を依頼するのと、
苦手なスタッフに依頼するのでは、
取り組む姿勢がまったく変わってきます。

また、メリットという観点でいえば、
「仕事の効率が上がれば、
所定労働時間を15分短くできるよ!」とか
「仕事の多能化が進めば、
長期の休みが取れるようになるよ!」
といった伝え方が
本人の動機につながります。

マネジャーの仕事は、
部下の気持ちを変えることではなく、
部下が動きたくなる環境や
仕事の渡し方を設計することなのです。

気持ちは結果であって、
ゴールにするものではありません。

どんな仕事の渡し方をすれば、
相手の得意が活きて、
メリットを感じてもらえるか。

そこを考えることが、
マネジャーとしての本質的な役割
なのだと思います。

そういう意味で、
まず部下のことを知らなければ
マネジメントはできないのです。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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