イタリアに伝わるリーダーの秘訣

前回に引き続き
二宮清純さんの講演会で
聞いたお話です。

 

 

スポーツジャーナリストとして
世界を取材して、
最も唸らされたリーダー論は
イタリアだそうです。

 

そのイタリアの
マネジメントの本の最後に
こう書かれていたそうです。

 

「il bello dorso」

 

イタリア語で
「美しい、凛とした、毅然とした背中」
という意味だそうです。

 

 

二宮さんは言います。

 

 

リーダーは自らの表情だけを
気にしてはいけない。

 

自分の背中がどう見られているかを
気にしなければならない。

 

子供は親のどこを見ているのか?
それは顔ではない。背中なんだ。

 

選手はコーチや監督のどこをみているか?
それは顔ではない。背中なんだ。

 

部下は上司のどこをみているか?
それは顔ではない。背中なんだ。

 

il bello dorso

 

よきリーダーたらんとする者は、
まずもってよき背中を持て。

 

う〜ん、いいですね!

 

私はこういうの好きです。

 

そして、二宮さんは、
これを実践している日本人のリーダー
に会ったことがあるそうです。

 

それは誰でしょうか?

 

 

ヒントは女性です。

 

すでに引退しています。

 

世界で最高の賞を受賞しています。

 

 

答えは・・・

 

澤穂希選手

だそうです。

 

 

2012年ロンドンオリンピックの時
残念ながら、銀メダルでした。

 

しかし、
翌日のロンドンの新聞紙面で
グッドルーザーとして
絶賛されました。

 

澤選手は、チームメイトに
こう言っていたそうです。

 

『苦しくなったら、私の背中を見て』

 

誰よりも走り
誰よりもボールを追いかけ
誰よりも諦めない
そうでなければ、
言える言葉ではありません。

 

それは何か?

 

「あり方」だと思います。

 

お世話になっている
日本キャッシュフローコーチ
の和仁先生は

「あり方」をこう定義されています。

ミッションや理念などで表現される、
「人生やビジネスにおける
言動の起点になるスタンス、立ち位置」

 

そして、
その「あり方」
一貫していることだと思います。

 

どんなに苦しい時だって、
もうだめだと思う時だって、
みんながあきらめた時だって、
変わらない・・・

 

できると信じる!

 

まさにリーダーですね!
そんなリーダーが先頭に立って
谷をくぐるんです。

 

以前、ご紹介したタックマンモデルで
示すとこんな感じです。

 

 

フォロワーは
リーダーの背中を見て
谷をくぐっていくのです。

 

『苦しくなったら、私の背中を見て』

 

素晴らしい選手だと思います。

 

ただ、
素晴らしい選手だけに
抜けた穴が大きすぎます。

 

これを補える選手がいない・・・

 

こういう問題を解決するのが
チームビルディングです。

 

どうやって解決するか?

 

またの機会に書いてみたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいいただいて
ありがとうございます。

 

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