ビジョンは作るものではなく、束ねるもの

昨日は、15年間、
一緒にお仕事をさせていただいている
お客様の会社にお伺いをしました。

 

その当時、
60歳だった社長さんは75歳
58歳だった奥様は73歳

 

31歳だった私は
46歳になりました。

 

あっという間の15年です。

 

当時、経験も実績もない自分を
信用していただき、
お仕事をご依頼いただきました。

 

今も、変わらず、
お仕事をさせていただいています。

 

5年前に社長さんが会長になり、
息子さんが社長になって
会社の業績も伸びています。

 

事業の継承も
上手く行っています。

 

お二人は
息子さんに会社を任せていますが、
たまに、会社に来て、
社員さんに声がけしています。

 

お二人の周りには
笑いが絶えません。

 

そんなお二人の姿をみていると、
何か複雑な気持ちになります。

 

 

私の祖父は会社を経営していて、
私は中小企業の三代目でした。

 

小さい時から、
いずれ会社を継ぐことになる
だろうなと思っていました。

 

だから、学校を出て、
5年間、会社員生活を続けた後、
祖父の会社に戻ってこいと言われた時、
素直に従いました。

 

しかし、実際に働いてみると、
祖父のワンマン会社でした。

 

成果を出しても評価されない・・・

 

成果が上がれば祖父の成果…
失敗すれば私の責任・・・

 

社員の評価は好き嫌い・・・

 

噂で判断して
社員を叱りつける・・・

 

イエスマンばかりを周りに置いて、
信じちゃいけない話を信じる・・・

 

今となっては、
後継者あるある話なのかもしれませんが、
その当時は、私には相談できる相手も
いませんでした。

 

 

 

何としても、
この泥舟を救わなければ!と
祖父から経営のイニシアチブを取ろうと
正論ばかりを吐いていました。

 

それが祖父を追い詰めている
ことも知らずに・・・

 

相談ができる相手がいなかったのは
祖父も一緒だったのかもしれません。

 

祖父もどうしてよいか、
分からなかったのだと思います。

 

私がこの会社を辞めた経緯にご興味のある方はコチラ↓

あらためまして、瀧田です。

 

結局、儲けるところまでは
なんとかなるんです。

 

赤字をなくす!という明確な目標が
ありますから・・・

 

でも、それ以上に
会社を引き上げようとすると
ビジョンがなければ、
組織を引っ張っていけないのだと思います。

 

だからと言って、
ビジョンを作れば、
上手くいくわけではありません。

 

会社のビジョンは、
社員のビジョンを寄せ集めたもので
あればあるほど上手く行くと思います。

 

会社のビジョンが達成できたら、
自分のビジョンも叶うみたいな・・・

 

普通に考えれば、
10年も20年も一緒にやっていれば、
同じビジョンが描けるはずなんです。

 

でも、それが、
自分が儲けるためだったり、
自分の正しさを証明するため
だったりしたら、
同じビジョンにはなりません。

 

正しいビジョンだから、
上手く行くのではなくて、
社員のみんなが「いいね!」と
言ってくれるビジョンだから、
上手く行くのだと思います。

 

すごい変な話ですが・・・

 

海賊が集まれば、
正しいビジョンじゃなくても
ビジョンの共有ができて
結果として組織が発展していくのです。

 

 

つまり、ビジョンを描くときに
今のこのメンバーで、
どんなことをしたいのか?
と考えるほうが
上手く行くのだと思います。

 

15年お付き合いしている
この会社さんでは、
そんなにビジョン、ビジョンって
言っていないんです。

 

ただ、
100%国産の材料で
自分の子供にも安心して
食べさせられる食品を作ろう!
としているだけです。

 

でも、それが、社員にとっても
「いいね!」ってことだから、
上手く行くのだと思います。

 

 

自分たちがやっていることが
信じられるから、
結果、同じようなビジョンが
描けるのだと思います。

 

ビジョンは作るものではなく、
束ねるもの

 

 

チームビルディングを通して
ビジョンを描くための
メカニズムを解明しようと
躍起になっていましたが、
これが本来の姿なのかな?
と思ったりしました。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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