どうして、言われたことしかやらないのだ!

「会社を組織化したい!」

 

そんな相談を受けることが
あります。

 

そもそも、
「組織」とは何でしょうか?

 

 

グーグル様で調べると・・・

ある目的を目指し、幾つかの物とか
何人かの人とかで形作られる、
秩序のある全体

とでてきます。

 

いまいちわかりずらいですね!

 

 

もう少し調べてみると、
チェスター・バーナードという
アメリカの経営学者が
組織成立の3条件を定義しています。

 

それは、組織の3要素と呼ばれ、

共通の目的をもっている
(組織目的)
お互いに協力する意思をもっている
(貢献意欲)
円滑なコミュニケーションが取れる
(情報共有)

とされています。

 

つまり、
「組織」というためには、
共通の目的をもって、
協力し合い、
コミュニケーションを取ることが必要です。

 

 

そもそも、
事業は1人で始めます。

 

自分のやりたいことを
自分でやります。

 

ここには、
「組織」は必要ありません。

 

しかし、
だんだん忙しくなってきて
自分一人でできなくなってくると
人に手伝ってもらうように
なります。

 

そうすると、
そこに「組織」ができます。

 

「組織」ができても
しばらくは、上手く行っている
感覚になります。

 

しかし、ある時、
頼んだ仕事をチェックしてみると
ほどんどできていないことに
気付きます。

 

 

そこで、ようやく、
教育をはじめるのですが、
なかなか、思い通りに動いてくれません。

 

そうなってくると、
怒ったり、怒鳴ったりして、
自分の思い通りにコントロールして
人を思い通りに動かすようになります。

 

 

しかし、それも長くは続きません。

 

そんなことを続けていたら
人が辞めていきますから・・・

 

それは、マズい!と思って
スタッフに仕事を振らずに
自分で仕事をやろうとします。

 

しかし、そのうち
自分だけに負荷がかかってきて
スタッフが気楽にやっているのを見て
だんだん、腹が立っていきます!

 

そこで、こう思うんです。

 

「お前らを食わせるために
俺は働いているんじゃねぇんだ!」

 

稼げていない時は
必死で働くので、
売上を上げること以外考えていないのですが、
事業が軌道に乗ってきて
余裕ができてくると
何のために働いているのか?
を考えるようになります。

 

で、学び始めるのです。

 

そこで、学んだ答えが「組織化」です。

 

「そうだ!組織化をしよう!」

 

 

そして、
人に任せるようになります。

 

ある日、突然、
「任せたぞ!」と宣言をして、
仕事を任せます。

 

しかし、今まで、全部、
自分がコントロールしてきたので、
急に任せられません。

 

「任せたぞ!」と言いながらも、
細かく指示せざるを得ません。

 

しかし、
まかせられた人してみれば、
まかせてくれたのに、
口出しされるようになり
だんだん、面白くなくなってきます。

 

そのうち、言われないと
やらなくなります。

 

「任せるぞ!」といった方も、
任せるのが、面倒になってきて
怒ったり、怒鳴ったりして、
自分の思い通りにコントロールする
昔のやり方に戻ってしまう。

 

 

おそらく、こういう会社は
こういうことを何度か繰り返しています。

 

なぜ、こんなことが起こるのか?

 

それは、
オペレーションレベルで
仕事を任せているからです。

 

オペレーションレベルで
仕事を任せるということは、
仕事のやり方を任せているのです。

 

このようにやれば、
失敗もありませんし、
効率もそれほど悪くならないので
大きな問題も起きません。

 

これはこれで
仕事のレベルは上がるのですが、
組織化にはつながりません。

 

実は、
組織が学習していくレベルには
3つあります。

 

 

①シングル・ループ学習
物事に「適切に取り組ん」でいるか?

②ダブル・ループ学習
「適切な物事」に取り組んでいるか?

③トリプル・ループ学習
何が適切で、何が適切でないかについて
「どのように判断している」のか?

 

実は、オペレーションレベルで
仕事を任せている限りは、
シングル・ループ学習にすぎないのです。

 

つまり、
物事に「適切に取り組ん」でいるか?
をトレーニングしている感じです。

 

そのため、
オペレーションレベルで
任せている限りは、
「適切な物事」に取り組めるようには
ならないのです。

 

教えているのに、
言われたことしかしないというのは、
シングル・ループ学習しか
していないからです。

 

 

組織化をするには、
ダブル・ループ学習と
トリプル・ループ学習が必要なのです。

 

それでは、次回は、
ダブル・ループ学習と
トリプル・ループ学習について
お話したいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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