見ている問題だけが問題ではない

北朝鮮に拉致された
横田みぐみさんのお父さん、
横田滋さんが亡くなりました。

 

2002年に拉致被害者が5人、
北朝鮮から帰国した時の
衝撃は今でも忘れません。

 

本当に他国民を拉致する
国があるんだと思いました。

 

拉致は犯罪行為です。

 

国家の責務は、
国民の生命、財産、国益を
守ることです。

 

日本国民がどこにいようとも
その生命と財産を守ることが
国家に求められます。

 

それができなければ
国家ではありません。

 

だからこそ、
コロナ禍で武漢にいた
日本人を国家が飛行機を飛ばして
帰国をさせたのも、
国家の責務だからです。

 

横田めぐみさんを
日本へ連れ戻すのは
国家の威信にかかわる問題です。

 

しかし、久しぶりに
関心を持った拉致事件のニュースが
横田滋さんが亡くなったニュースだ
なんて申し訳なく思います。

 

検事の定年延長の問題が
Twitterで盛り上がって、
民意だ!民意だ!と
ニュースになっていましたが、
この件は話題になっていないように
思います。

 

これこそ、政府を責めるべき
問題なのに・・・

 

どうしてなのでしょうか?

 

我々の関心が薄れるからです。

 

我々の関心の薄いものは
マスコミは取り上げません。

 

私は、横田ご夫妻の話を
聞けば聞くほど、
気の毒になります。

 

自分の娘が他国に
拉致されるなんて、
あってはならないことです。

 

横田ご夫妻の気持ちになると
いたたまれない気持ちになります。

 

横田ご夫妻の
本当の気持ちなんて、
私にはわからないかもしれません。

 

でも、相手の気持ちをわかろうと
することが、大切です。

 

コロナ禍によって
人の気持ちがすさんでいるように
思います。

 

言いたいことだけ言って
相手の話を聞かない・・・

 

政治家に対する
感情的な批判や
タレントへの誹謗中傷
自粛警察と言われる独善

 

全て、
相手の気持ちになれないことが
原因のように思います。

 

民主主義の基本は、
意見の対立を争いではなく
話し合いで解決することです。

 

しかし、
人と人は価値観が違うので、
価値観だけを戦わせたら
単なるケンカになります。

 

大事なことは、
その価値観の裏側にある
〈背景〉に関心を持つことです。

 

〈背景〉というのは、
その人がどのようにして、
その価値観を持つに至ったか?
という「物語」です。

 

相手の「物語」を知ることで、
単なる感情のぶつかり合いを
避けることができます。

 

そうすることで、
初めて生産的な話し合いが
できるのです。

 

つまり、
民主主義の成熟は、
相手の〈背景〉に関心が持てるか?
にかかっています。

 

実は、これは「対話」の話です。

 

相手の〈背景〉に関心を持つことなく
「対話」はできません。

 

普段から「対話」の重要性を
書いておきながら、
この問題にどれだけ関心を持っていたのか?

 

正直、十分でなかったように思います。

 

そう考えると、
政府を責めるべき問題ですが、
結局、十分に関心が持てなかった
自分にも問題があるのだと思います。

 

もっともっと、
日本国民が関心を持つべき
テーマだと思います。

 

そんなこともあって、
今日もブログに書きました。

 

横田滋さんのご冥福を
心からお祈り申し上げます。

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