限定合理性の罠

ロシア軍による
ウクライナへの攻撃が激化しています。

市内各地で銃撃や砲撃が行われており
200名近い死者が出ているようです。

ウクライナ軍も必死の抵抗を見せており
ロシア軍にも想定以上の損失が
出ているようです。

イギリスの防衛相は、
ロシア軍は24日だけで450人を失った
との分析を発表しました。

また、別の報道では、
ロシア軍は3500人の死者、
200人の捕虜が出ているそうです。

ウクライナは、
アメリアやドイツから
武器の提供も受けているようです。

ウクライナ軍の士気は上がる一方、
ロシア軍の士気は下がっているようです。

ロシア軍の侵攻が上手くいっていない
印象を受けます。

でも、これって、本当でしょうか？

ウクライナの死者は、
本当に200人なんでしょうか？

ロシア軍の捕虜が
200人もいるのでしょうか？

戦争は情報戦でもあります。

味方に有利で敵に不利な情報を
流すのは定石です。

だとしたら、これらの報道を
本当に信じてよいのでしょうか？

ウクライナの状況を
どのように判断したらよいのでしょうか？

実は、誰も全ての情報を把握している
わけではないのです。

それなのに、
ロシア軍の侵攻は上手くいっていないとか
ウクライナは善戦しているとか
それはどうやって判断するのでしょうか？

つまり、人は、
全ての情報を入手しないで、
判断しているということです。

だから、人がどんなに合理的に
判断しているつもりでも、
それは、限られた情報を元に
判断しているにすぎないということです。

このことを「限定合理性」といいます。

分かりやすく、
戦争を例に説明をしましたが、
限定合理性は職場でも起こっています。

社長や上司が、部下を見て、
無駄なことをやっているように
思ったとしても、

それは、
社長や上司が知りえる情報の中で
無駄と判断しているだけの話です。

逆に、社員から社長や上司を見て、
なんて、無茶なことを言っているんだ！
と思ったとしても、

それは、
社員が知りえる情報の中で
無茶だと判断しているだけの話です。

だから、常に、
自分の判断は正しくないかもしれない
と思うことが大事です。

特に、現状が、
自分が思っているのと違う時は、
たぶん、
見えているものが限られている
のだと思います。

限定合理性の罠に
気を付けなければなりません。

前回、ロボット人事研究所の
「バリュー」の話をしました。

「人の可能性を信じる」

これは、限定合理性というものを
理解しているからこその
「バリュー」なんです。

つまり、
限定的でしかない
私の認識で相手を判断しない
ということです。

私が見落としていることが
あるかもしれない。

そう思えるから、
人の可能性を信じられるのです。

とはいえ、
人は見たいものを見ます。

だからこそ、
限定合理性の罠にハマらないように
する必要があるのです。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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