三菱電機の不正問題について、
外部の弁護士によるアンケートに
上司が妨害をしていた可能性がある
との記事がネットにあがっていました。
ETC設備を作っている鎌倉製作所で
アンケートの回答を事前に見せるように
指示をした管理職が数名いたそうです。
三菱電機の不正については、
今年2021年6月ぐらいから
問題になっています。
全社をあげて
不正を明かにする動きが始まって
半年間も経つにもかかわらず、
不正を隠そうする力が働いています。
組織委員会によると
部長や課長に変なことを言うと
怒鳴られたり叱られたりすることが多く、
上司にものが言いにくかった
という社員の声が上がっているそうです。
これは、部下は、
上司の顔色を見て仕事をしている
ということです。
怒鳴られたり叱られたくないから
部下は上司が望む行動をします。
判断基準が上司の顔色ですから
考えなくなります。
言い方は悪いですが、
犬の足し算です。
犬に紙に書いた計算式を見せて
吠えた回数で答えを出す!
みたいな話です。
2+3=?
ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!
はい!正解!で
ドックフードがもらえます。
これって、
犬は計算していません。
残念ながら、
犬は計算も文字を読むことも
できません。
飼い主の表情や動きの違いに
注目して、反応があるまで
吠えているのです。
つまり、
計算をしているのではなく、
反応しているのです。
これは、別に、
三菱電機に限った話ではありません。
部下は常に上司の感情を見ています。
上司の機嫌が悪い時に
わざわざ、悪いニュースを伝えようと
思いません。
だから、悪いニュースが
上司の耳に入らなくなります。
では、
機嫌良くしていればよいのか?
というと・・・
そうでもありません。
機嫌というのは、
急に変わるものです。
機嫌が良かったのに
急に悪くなったりします。
部下にしてみると、
上司の機嫌が良い時だって、
緊張しながら報告することになります。
部下はあらゆる想定をして
報告することになるので、
報告するのに時間がかかります。
もちろん、何も考えずに
報告すればよいというものでも
ありません。
しかし、必要以上に
時間をかけているのであれば、
それは、生産性を下げることになります。
とは言え、上司も人間です。
感情があります。
いつも仏の心でいられるわけでは
ありません。
では、どうしたらよいのでしょうか?
上司は、常に、
ビジョン、ミッション、バリューで
判断するということです。
感情は揺れ動きますが、
ビジョン、ミッション、バリューは、
常に一定です。
部下も上司の顔色ではなく、
ビジョン、ミッション、バリューの元に
報告すればよくなります。
そういう意味で、
上司は、常に、
ビジョン、ミッション、バリューに
誠実であるか?
が問われているのです。
というのが教科書的な話で、
私が一番危ないと思っているのは、
「自分はそういうことはできている」
と思うことです。
人間ですから感情があります。
その感情が、大なり小なり、
影響を及ぼしていることを
上司は自覚しておくべきだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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