岸田総理は
東証のプライム市場に上場している
企業全てについて、
2030年までに
女性役員比率を30%以上とすることを
目指すと明らかにしました。
これに対して、
ネットでは・・・
数字ありきだと
お飾りの女性役員が増えるだけ
ではないのか？とか、
そもそも、
女性も役員になんてなりたい！
と思っているのか？
なんてコメントが見られます。
私のお付き合いのある
中小企業では、
すでに多く女性の方が活躍していて
優秀な方がたくさんいるのを
目にしているので、違和感を感じます。
むしろ、
女性の方が優秀なんじゃないか？
とさえ思います。
しかし、2022年7月時点で
上場企業の女性役員の割合は
9.1％だそうですから、
まだまだ、女性が役員になることに
消極的な世の中です。
「上場企業における女性役員の状況」
https://www.gender.go.jp/policy/mieruka/company/yakuin.html
世界的にみると、
女性の役員比率は、
フランス 45.2％
イタリア 42.6％
イギリス 40.9％
となっています。
これを見ると明らかに
日本は少なく見えます。
どうしてなんでしょうか？
昔からそうだった・・・
そういうものだ・・・
文化的にそうだった・・・
なんとくで、
上手く説明ができません。
こういうものが
「メンタルモデル」と言います。
これは、いつも説明している
「氷山モデル」です。
【氷山モデル】
「できごと」
何が起こったのか？
女性の役員割合が9.1％
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「パターン」
どんなパターンなのか？
繰り返し起こっていることが何か？
男性ばかりが役員に選ばれる
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「構造」
どのようなしくみになっているのか？
どんなメカニズムになっているのか？
そもそも、役員候補者の中に
女性が少ない
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「メンタルモデル」
どんな思い込みがあるのか？
何がそうさせているのか？
役員は男性がやるものだ！
こんな感じです。
「メンタルモデル」が
「できごと」に現れます。
役員は男性がやるものだ！
という思い込みが
女性の役員割合が9.1％
という結果を生んでいるのです。
これを
女性の役員割合30％にしよう！
と思っても、
役員は男性がやるものだ！
という思い込みがある限り、
30％にはなりません。
しかし、
「メンタルモデル」を変えよう
としても、急には変わりません。
冒頭で紹介したような
コメントが出てくるのは、
「メンタルモデル」が
変わっていないからです。
では、どうしたら変わるのか？
というと・・・
「構造」を変えればよいのです。
今回の場合で言えば、
役員の候補者の中にしめる
女性の数を増やせば良いのです。
私が、組織のコンサルティングで
意識しているのは、
「メンタルモデル」を変えにいかない
ということです。
「メンタルモデル」は価値観なので、
変えようとすると、抵抗にあいます。
抵抗すると強固になるので、
より変われなくなります。
その時に「構造」から変えていく
と言うことです。
「メンタルモデル」と違って、
「構造」は目に見えるので、
変えることができます。
目に見えるものにすれば、
時間軸を描けます。
今回でいうと
目標の期限は2030年ですから、
7年間あります。
そうすると、
7年間かけて
役員の候補者の中にしめる
女性の数を増やす
と考えると、
打ち手が見えてくると思います。
ポイントは、
目に見えるものを変える
と言うことです。
目に見えないものは
コントロールできません。
組織を変えるようとするときに、
いかに、見えるものを変えるか？
が大事だと思っています。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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