なぜ、リーダーの危機感は共有されないのか?

組織が壊れる時は、
リーダーが先を行き過ぎて
メンバーがついていけなくなる
ということが起こっています。

これは、リーダーが悪いのか?
メンバーが悪いのか?
という話ではなく、
組織の構造(しくみ)の問題です。

この話をする時に、
まずは「効き脳」の話をした方が
分かりやすいと思います。

効き脳は、思考のパターンです。

人によって思考のパターンが違います。

思考のパターンは
4つに分けることができます。

A:論理脳、理性脳
B:計画脳、堅実脳
C:友好脳、友好脳
D:全体脳、創造脳

それぞれを簡単に説明すると
A脳の高い人は理屈っぽいです。
B脳の高い人は慎重派です。
C脳が高い人は周りに合わせます。
D脳が高い人は突っ走ります。

このように、思考のタイプによって
物事に対する対応が違います。

その違いは、
「タックマンモデル」において現れます。

「タックマンモデル」とは、
チームが成長する段階を
4段階で説明したものです。

チームが成果を上げるには
①形成
②嵐
③秩序
④成果
という4つの段階を経ます。

通常、成果というと
右肩上がりで上がるイメージが
あると思います。

時間と成果が正比例する
ようなイメージです。

しかし、実際は、
そのような形で成果が上がることは
ありません。

上がるというより、
むしろ、いったん、谷に向かて落ちて
底を打ってから這い上がるように
成果が上がっていきます。

Uの字を描きます。

このUの字の谷をくぐるときに
効き脳のタイプによって順番が違います。

最初に谷に入るのは、
突っ走るD脳が高い人です。

次に谷に入るのは、
理屈っぽいA脳が高い人です。

D脳とA脳の人が先に谷をくぐります。

その後、やってくるのが、
周りに合わせるC脳が高い人です。

そして、最後にくるのが、
慎重派のB脳が高い人です。

つまり、順番としては
D→A→C→Bとなります。

ここで、冒頭の話です。

リーダーが先を行き過ぎて
メンバーがついていけなくなるのは
なぜでしょうか?という話です。

リーダーは先頭に立つ人なので、
先に谷に入ります。

それは、目の前にある問題を
解決しようと思って谷に入るのです。

それは危機感があるからです。

ここままではいけない!と思うから
問題を解決しようと谷に入ります。

その時に、C脳やB脳のメンバーは、
谷の遥か手前にいます。

つまり、谷に入っていません。

谷に入ったリーダーと
谷の手前にいるメンバー

谷に入るタイミングがズレます。

これが危機感のズレです。

谷に入る順番が違うので、
危機感を感じる順番が違うのです。

これはこれで仕方がないことです。

ここで、リーダーがアクセルを踏むと、
危機感を感じていないメンバーとの間に
割れ目が生じます。

そして、そのまま、アクセルを踏み続けると、
そこで、組織が壊れます。

では、どうしたらよいのでしょうか?

それは、D脳やA脳の人はD、
C脳やB脳の人が遅れてくることを理解し、

C脳やB脳の人は、
D脳やA脳の人の危機感を共感する
ようにするということです。

そのために必要なことは、
D脳やA脳の人が危機感を語り、
C脳やB脳の人に伝えると言うことです。

分からないからもしれません。

ただ、順番が遅いだけで、
C脳やB脳の人も谷に入ります。

その時に、D脳やA脳の人が
何も言わないのと、言っておくのでは
共感の度合いが違ってきます。

危機感を感じる順番が違うので
同時に共感してもらうことは無理にしても、
早めに危機感を伝えておくことが
必要なんだと思います。

その時に大事なことは、
リーダーは伝わらなくても失望しないことです。

だって、順番だから仕方がないのです。

まずは、伝えられたことで、
よし!と思って下さい。

そのうち、ジワジワと伝わっていく
と思います。

だから、リーダーの危機感は、
共有されないのではなく、
タイミングがズレているだけなのです。

それぞれ、強みが違うので、
役割が違います。

自分とは違うだけで、
間違っているわけではありません。

大事なことは、
できないことに目をむけるのではなく、
できることに目を向けることで、
自分の役割を果たすことだと思っています。

今日も最後まで読んでいだき、
ありがとうございます。

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