先日もブログに書きましたが、
最近、会社がやろうとしていることに対して、
現場の能力が追いついていない
という問題が増えています。
普通という言い方はしたくないのですが、
普通であれば、2〜3年と経験を積むうちに、
少しずつできることが増えていくのが一般的です。
しかし中には、
何年経ってもスキルが積み上がらず、
いつまでも同じ仕事を続けている社員もいます。
また、先日、相談を受けたのは、
半年前にはできていたことが、
今はできなくなっている・・・
そんなケースさえあります。
こうなると、教えている上司の方も
気持ちが折れてしまうのも無理はありません。
「人が育つには時間がかかる」と言っていますが、
さすがにそのように言うのも憚れます。
とはいえ、
今は簡単に人を採用できる時代ではありません。
成果を上げるためには、
今いるメンバーで何とかしていくしかないのが現実です。
ただし、人はできることしかできません。
「できない人」に仕事を任せるわけにもいかず、
結果として「できる人」に仕事が集中します。
当然、できる人からすれば
「なぜ自分ばかり
こんな大変な思いをしなければならないのか」
と不満も生まれます。
その気持ちはよく分かります。
しかし今いるメンバーで成果を上げるには、
結局は「できる人」がやるしかありません。
さらに困るのは、その「できる人」が
パート社員や外国人実習生といった
時給制の社員である場合です。
本来なら正社員が担当すべき仕事を、
時給制の社員にお願いせざるを得ません。
こうした状況になると、
給与のバランスが崩れてしまいます。
本来ならば、
雇用形態や年齢、勤続年数に左右されず、
実際に重要な仕事を担っている人には、
それに見合う報酬を支払うべきです。
その考え方こそが、
まさに「ジョブ型給与」です。
しかし、現在の給与制度では、
そのような支払い方ができない会社が
多いように思います。
できる人がやるしかないなら、
給与制度も変えていかなければ
ならないと思うのです。
「できる人」というと、
能力給のように思われるかもしれませんが、
実際は「どんな仕事をするか」に対して
給与を決めるということです。
「できる人」に仕事が集中しているのであれば、
仕事の質や量に応じて給与が高くなります。
一方で、「できない人」は、
仕事の量も質も下がるので、
仕事量に応じて給与も抑えられていきます。
こうした仕組みにしないと、
「できる人」が納得しなくなってしまいます。
しかし、そうなると「できない人」の給与を
下げざるを得なくなります。
下げたいわけではありませんが、
給与原資は限られていますから、
一方を上げようとすると、一方は下がります。
能力の格差が仕事の格差を生み、
仕事の格差が給与の格差となる・・・
当然と言えば当然ですが、
なかなかにシビアな現実です。
理屈としては正しいと思います。
ただ、本当にこの方向に進んで良いのか?
そうならないようにするために、
能力を上げる努力をしているのですが、
冒頭のように能力が積み上がって行かない
現実があります。
私が関わっている中小企業の現場では、
悩ましい局面に差し掛かっていると感じています。
今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。
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