悪者になりたくない人は学べない

お客様の会社で
社員さんが退職代行を使って
退職をしました。

期待して採用した中途入社の社員さんで
社長も目をかけていただけに
ショックのようでした。

週末に笑顔で
「お疲れ様でした」と言って
帰って行った社員さんのことで、
月曜日に弁護士事務所から
電話があったそうです。

直接、辞めると言ってくれれば、
無理に引き止めることも
しないのに・・・

こんなんじゃ、人間不信になります
とおっしゃっていました。

気持ちはわかります。

もちろん、会社も完璧ではないので、
足りない部分もあったと思います。

それでも、お話を伺う限り、
黙って辞めるほど
関係が悪かったわけではない
と思うのです。

では、なぜ、退職代行を使ったのか?

それは、悪者になりたくなかった
からではないか?と思うのです。

大きな不満があるわけではないけれど
辞めたい・・・

それを自分の口で説明すれば、
わがままだと思われるかもしれない・・・

だから、自分からは
言えなかったのだと思います。

最近の若い人と話していると
いい子でいようとしすぎている
と感じることがあります。

世の中全体が
「ホワイト」であることを
求めるようになってきたことも
影響しているのかもしれません。

誰も傷つけず、
誰からも責められない・・・

そんなきれいな状態が
当たり前のように
求められています。

だからこそ、
悪者になりたくない・・・

批判を受けないように
いつも防御している・・・

しかし、現実は、
そんなにきれいには
いられません。

仕事をしていれば、
失敗することもあります。

誰かに迷惑をかけることもあります。

自分の判断が
間違っていることもあります。

それが、普通です。

それなのに、
きれいでいようとすると、
うわべだけを
取り繕うことになります。

失敗しても、
言い訳を考える・・・

うまくいかなければ、
環境のせいにする・・・

それでも、どうにもならなくなると
何も言わずにいなくなる・・・

その弊害は、
学習ができなくなることです。

人は、失敗したことに
向き合って初めて、
何が悪かったのかを考えます。

そして、次はどうしようか?
と工夫します。

その繰り返しで、
できることが増えていきます。

しかし、うわべだけ
きれいでいようとすると、
失敗に向き合うことが
できません。

向き合わなければ、
何も学べません。

自分には問題がない、
完璧でいたい・・・

その気持ちは理解できます。

誰だって、
自分が悪かったとは
思いたくないものです。

しかし、その結果、
ありのままの自分に向き合えず、
本当の意味での成長が
できていないのだと思うのです。

今回の退職も、
自分が間違った、
自分が悪かった
ということに向き合うことを
避けた結果なのかもしれません。

入社を決めたのは自分です。

向いていないと思ったのなら、
どこで判断を間違えたのかを
振り返ることが、
次の仕事に活きる学びになります。

自分の言葉で辞めると伝えることも、
その一つです。

気まずい思いをするかもしれませんし、
何か言われるかもしれません。

しかし、その気まずさに
向き合うことでしか
得られない学びがあります。

退職代行を使えば、
悪者にならずに済みます。

しかし、その代わりに、
学ぶ機会を手放しているのです。

それは、本当に
自分のためにならない
と感じました。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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