一番高いところから解決する

これまでも何度か取り上げさせて
いただいている書籍
『キリンビール高知支店の軌跡』
の著者であり、
キリンビールの元副社長の
田村 潤さんが
共著で新たな書籍を出版されました。

 

『やる気の正体』
人生を好転させるには何が必要か?

 

田村さんがおっしゃることは、
ご自身の経験から来ているので
ものすごく腹落ちします。

 

今回の書籍も
対話形式で書かれていて
非常に分かりやすいです。

 

書籍の冒頭の部分で、
キリンビールの高知支店を
立て直した時のお話があります。

 

詳しくは
書籍を読んでいただきたいのですが、

 

田村さんが高知支店に赴任した時、
最盛期には80%あった
キリンビールのシェアが
37%まで落ちていたそうです。

 

そこから立て直すということですから
いかに苦境だったか?
容易に想像できると思います。

 

中途半端なことでは
立て直すことなんてできません。

 

そんな時に考えたことは・・・

 

キリンビールという会社は
世の中に存在する価値があるのか?
ということだそうです。

 

これ、すごいよく分かります。

 

私も、三代目として
祖父が経営する会社に
入社したにもかかわらず、
祖父とやり方が合わずに会社を辞めて
無職になった時に

 

私は世の中から必要とされているのか?
と考えました。

 

その当時の私は、
必要とされていないなんて
思ってしまったら、生きていけません。

 

だから、
絶対に自分を必要としてくれている人がいる!
と信じることで乗り越えてきました。

 

では、どんな人に、どんな風に、
必要とされているのか?

 

そこで出てくる答えが・・・

 

「存在意義」

 

「ミッション」です。

 

キリンビールの場合は、
「お客様本位・品質本位」です。

 

分かりやすく言い換えれば、

お客様のために、おいしいビールを作る

ということです。

 

自分達の存在意義を考える前は、
「お客様本位・品質本位」という言葉は
壁に貼ってある文字だと思います。

 

しかし、
キリンビールという会社は
世の中に存在する価値があるのか?
と真剣に考えた時に
使命に変わるのだと思います。

 

自分たちの使命に変わった時から
V字回復が始まったそうです。

 

それまでは、
売上目標を追うだけの日々だった
そうです。

 

目の前の売上目標は大事です。

 

会社が存続するためには・・・

 

しかし、それでは、
お客様本位になりません。

 

目標達成したいのは、
「私たち」だからです。

 

「私たち」のために買ってください!
なんて言う営業マンを
お客様が信頼する訳がありません。

 

お客様のために
おいしいビールを作ろうとしているから
お客様が信頼するのです。

 

売上目標を追うのではなく、
「ミッション」を果たすことで、
結果として、目標が達成するのです。

 

そういう意味で、目標達成は、
「ミッション」の実現度合いの指標です。

 

目標達成しないのは、
「ミッション」の実現の仕方が
間違っているのです。

 

だから、上手く行かない時は、
目の前の問題に惑わされることなく、
一番高いところ(「ミッション」)から
解決する必要があります。

 

どうしたら、
お客様に喜んでもらえるのか?

 

それを数字のフィードバックを受けながら
ひたすら実行することなんだと思います。

 

数字は作るもののではなく、
お客様に喜んでいただいた結果だ!
と思うことなんだと思います。

 

私自身、最近、成果を意識するあまり、
数字、数字となっていたので、
目を覚まされるような思いがしました。

 

田村さんの話は、
良きことを良きことで終わらせない
リアリティーがあって、
霧が晴れたように、
言葉がスッと入ってきます。

 

田村さんの本は、
是非、多くの方に読んでいただきたい
と思います。

 

『やる気の正体』
人生を好転させるには何が必要か?

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

組織診断を活用できていますか?

 

2022年11月、12月開催!

組織の中が起こっている問題は、
それ単独で起こっているわけではありません。

そこには、根本的な問題があるからです。

実は、その根本的な問題は、3つに集約されます。

3つの根本的な問題とその解決方法について、
私のチームビルディングの仲間が解説します。

https://sokoage.net/seminar/

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です