過去は背負って進むしかない

クリストファー・ノーラン監督の新作、
「オデュッセイア」を観てきました。

映画史上初、
全編IMAXフィルムカメラで
撮影された作品です。

「IMAXレーザーGT」という手法で、
6階建ての建物に相当する
高さのスクリーンで
上映されるものらしいのですが、
日本には2館(池袋と千里)しか
ありません。

私が観に行くとしたら池袋ですが、
行くにも時間がかかるし、
予約で席もいっぱいだったので、
近所のIMAXのシアターに行きました。

それでも、映像と音は大迫力で、
それだけでなく、きめ細やかで、
肌の感じや木々を踏みしめる音まで
再現されていました。

最新の技術を感じることが
できました。

内容に関しては、
ギリシャ神話でなんとなく
知っている話があって、
ネタばれの心配もないと思いますが、
気をつけて書きたいと思います。

かの有名な「トロイの木馬」により
トロイアを落とした王が、
今回の主人公、
「オデュッセウス」です。

その「オデュッセウス」が、
10年の戦いを終え、
故郷に帰るのに10年かかる、
というお話です。

ただ、帰るだけなのに、
とにかくいろいろ大変な目に
遭います。

巨人に追っかけられるわ、
鎧の騎士に襲われるわ、
魔女に会うわ、
死人に追われるわ・・・

なぜ、帰るだけなのに、
これほどまでに、
怪物と苦難に満ちていたのか。

それは、
戦いに勝利するためとはいえ、
「ゼウスの掟」を破ったからです。

この世界の礼節や敬意。

それらを破った・・・

その報いを、
長い旅で受け続けていた、
というわけです。

これを観ながら、
組織作りのことを考えていました。

リーダーには、
力で押しきらなければならない
場面があります。

四の五の言わず、
やらなければならない時も
あります。

多少強引でも、
結果を出さなければならない。

しかし、その結果、
相手の気持ちや、
礼節や敬意を無視して、
強引に進めようとする・・・

短期的には、
それで成果は上がるかもしれません。

しかし、それによって、
犠牲が生まれます。

仕方なかったことかもしれませんが、
その報いは必ず後からやってきます。

強引に進めたリーダー自身の心にも、
静かに傷が残っていくのです。

「オデュッセウス」は、
それを他責にすることなく、
受け止めて、
見事に帰還を果たします。

清く正しく美しくいられれば、
よいのですが、
人生、そうもいきません。

人を傷つけることでしか、
前に進めないこともあります。

それを選択したなら、
それを背負っていくしかない
のだと思います。

ただ、それが、
私利私欲でなければ、
最終的には救われるという話
なんだと思います。

神様は見ている、
ということなんでしょうか・・・

紀元前8世紀頃から
語り継がれてきた物語に、
真実があるのだと思います。

結局、人のやることは
そんなに変わらないのかもしれない、
と思いました。

今日も最後まで読んでいただき
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