お客様の会社で、
退職が続いているので
メンバーで話し合うことになりました。
ここ数年、退職した人のことを
振り返ってもらいました。
そうしたら、メンバーの一人が、
こんなことを言いました。
「私が怒りすぎたのかもしれません」
たしかに、この社員さんの
怒り方が問題になっていました。
ただ、それを指摘したところで、
本人は認めないだろうと
思っていたのですが、
本人から言うとは・・・
自分に問題があると思っても、
なかなか認められるものでは
ありません。
素晴らしいと思いました。
何度、注意しても、
同じようなミスを繰り返して、
直す気がないと思うと、
つい感情的になって、
言い過ぎてしまったそうです。
いくら、自分の言っていることが
正しくても、結果として、
部下が辞めてしまったら、
元も子もないことに気付いた
ということでした。
感情的に怒ったところで、
できない部下ができるようにはならないし、
やる気のない部下がやる気になるわけでも
ないのです。
だから、感情的に怒るのはやめよう!
ということになりました。
ところが、別の若手の社員から、
「怒るべきところは、怒ってほしい」
という声が上がりました。
怒ってほしい?
怒りすぎて辞めていったという
話をしていたのに・・・
一瞬、どうしてよいか?
わからなくなりました。
そこで、
どういう怒られ方ならよいのか?
聞いてみました。
すると、
どうして自分が怒られているのか?
それがわかっていればいい
ということでした。
なるほど・・・
若手の社員が言う「怒る」は、
感情をぶつけることではなく、
本気で伝えることだったのです。
言いかえれば、
「怒らないで、ちゃんと怒ってほしい」
ということなのです。
ちゃんと自分のことを思って
言ってくれていると思えたら、
強い口調でも受け入れられるそうです。
つまり、やめるべきなのは、
感情的に怒ることであって、
本気で伝えることまで
やめる必要はないのです。
問題は、口調の強さではなく、
感情的になっているかどうかなのです。
感情的になると、
部下のことが見えなくなります。
自分がどうして怒っているのか?
わからなくなります。
これでは、部下の反応を見ながら、
言い方を変えることはできません。
だから、感情的になったら、
いったん、心を静めてから
伝える必要があるのです。
感情をぶつけられるだけなら、
若手の社員でなくても、
イヤになります。
でも、ちゃんと相手を見て、
相手のことを思って言えば、
強い言葉でも伝わるのです。
もちろん、受け止め方は
人それぞれなので難しいのですが、
強い言葉が伝わらないのは、
ちゃんと相手のことを見ていないから
なのかもしれません。
自分のことをわかってくれていない
と感じる人から言われても、
心には響かないからです。
普段から相手を見ている上司の言葉だから、
強い言葉でも受け止めてもらえるのです。
強い言葉が届くかどうかは、
言う前から決まっているのです。
結局、何を言うか?ではなく、
誰が言うか?なのだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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