東京と伊豆諸島を結ぶ東海汽船の
一部の船に使用停止命令が出された
というニュースの記事を読みました。
酒気帯びでの船上勤務があった
とのことです。
記事には、島民の方の
不安と憤りの声が載っていました。
船で都心の病院に通えなくなった!
台風で欠航が続き、島のスーパーでは
パンなどが品薄になっている!
10月の3連休に観光客が来られない!
島で暮らす人にとって、
船は交通手段ではなく、生活そのものです。
ある島民の方の
「船は命に直結する」
という言葉が、とても重く感じました。
東海汽船の経営方針には、
こう書かれています。
「離島の生活物資を
安全、確実に輸送する責務を有し、
当社グループは、
これらの使命を果たすことを通して
社会に貢献する」
島民の方が言っていることが、
そのまま書かれています。
それなのに、不祥事が起きました。
理念があっても
不祥事は防げないのでしょうか?
今回の件を受け、HPにアップされている
社長のメッセージには、
その原因が書かれていました。
要約すると、こういうことです。
使命が掲げられているだけで、
日々の判断や一つひとつの行動・プロセスに
根付いていなかった。
これは、以前ブログで紹介した
トヨタの株主総会で、
当時社長だった豊田章男さんが
お話しされたことと同じです。
私は、「ミッション」というものは、
言葉ではなく、
「現場」で、「現地現物」で、
「仕事」をすることによって、
はじめて共有できるものだと思っております。
立派な言葉がミッションなのではなく、
目の前の仕事に込められた想いが
ミッションなのです。
だから、
ミッションを理解してもらおうとしたら、
身近な仕事の話をすればよいのです。
うちの船が1便止まったら、
誰が、どんなふうに困るのか?
病院に行けない人がいる。
お店の棚が空になる。
具体的な顔が浮かぶと、
リアリティがわいてきます。
だったら、自分たちは
日々の仕事で何を大事にするのか?
どの会社にも、立派な理念があります。
しかし、大事なのは、
立派かどうかではありません。
働いている人の今日の行動と
つながっているかどうかです。
理念があるだけでは、
不祥事は防げません。
理念と今日の行動がつながった時に、
はじめて、
理念は人の行動を変えるのだと
思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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