アドバイスはOKYに気をつけろ!

新型コロナウイルスの
集団感染が起きた大型クルーズ船
「ダイヤモンド・プリンセス号」の
感染対策を批判した
神戸大の岩田教授の動画が
話題になっています。

 

TVのインタビューではなくて、
スマホで自撮りして
YouTubeでアップした動画が
これだけの話題になるのですから
世の中も変わったと思います。

 

岩田教授の動画について、
当事者である
厚生労働省の高山氏が
コメントしてしています。

 

岩田教授の動画の文字おこし

https://anond.hatelabo.jp/20200219050922?fbclid=IwAR252zx6Yb3V6WuxacVqNbaCx-Tp0G6aQkK-0MA3xZDoF8XUKnIFyfvhA9s

 

厚生労働省の高山氏のコメント

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2703278763058947&id=100001305489071

 

両者のコメントを見る限り、
それぞれに言い分はあるようです。

 

私は、このブログで、
どちらの主張が正しいか?
を判断したい訳ではありません。

 

ただ、高山氏はコメントの中で、
こんな風に言っています。

 

岩田先生の感染症医としてのアドバイスは、
おおむね妥当だったろうと思います。

ただ、正しいだけでは組織は動きません。

とくに、危機管理の最中にあっては、
信頼されることが何より大切です。

(中略)

課題は多々ありながら、
これまで少しずつ改善させてきました。

まだまだ改善の余地はあります。

ただ、乗客がいる以上は逃げ出すわけには
いかないのです。

少なくとも全てのオペレーションが終わるまでは
乗客を下船させて地域に、世界に
放つわけにはいきませんでした。

最優先事項は身を守ることだと
感染症医の端くれとして私も思いますが、
2週間にわたり船のなかで頑張っている人たちは
乗客を支えながら日本と世界を守ることを
最優先としているのです。

そういう事態になってしまったことについて、
政府を批判することは構いませんが、
解決を与えないまま現場を恐怖で委縮させるのは
避けてほしかったと思います。

逃げ出せない以上は・・・。

 

なんだか切なくなります。

 

現場ではギリギリの戦いをしている
のだと思います。

 

しかし、高山氏のコメントに
対しては・・・

 

頑張っていても
感染を拡大させたのだから
やっていることは非難されるべきだ!

 

頑張っているから
仕方がないと言って、
現場の惨状を隠蔽するつもりか!

 

頑張ってます!ではなくて
プロなら結果を出すべきだ!

 

などという批判のコメントもあります。

 

たしかに
適切でないところは
あったのだと思います。

 

死者も出て、
感染者も増えてしました。

 

これは、
高山氏も認めています。

 

では、
どうしたらよいのでしょうか?

 

アイデアがあったとして、
それを実行できるでしょうか?

 

この問いに答えられないのであれば、
それは・・・

 

OKYな話だと思います。

 

OKYとは・・・

 

O(おまえが)

K(ここへ来て)

Y(やってみろ)

 

略して OKY です。

 

もともとは、
企業の海外駐在員たちの間で
一種の隠語として使われている
言葉だそうです。

 

現地の事情を知らずに、
日本から無理な指示ばかり送ってくる
上司の無理解に対する海外駐在員の
心の声をこのように言い表したそうです。

 

これって、
コンサルタントにありがちな話です。

 

お客様から
困っていることを相談されて
さも分かったようにアドバイスを
するのですが、
「そんな言うならお前がやってみろ!」
と思われてしまう・・・・

 

アドバイスを受けても
その通りやる気になれない・・・

 

正論かもしれないけど、
現実的でないと却下されてしまう・・・

 

何を言うか?ではなく
誰が言うか?です。

 

問題解決に向けて
大事なことは行動し続けることです。

 

あきらめずにやり続けることが
大事です。

 

なぜなら、
一回で上手くいかないからです。

 

上手くいかないものを
軌道修正しながら成果を上げるためには
あきらめていけないからです。

 

だから、
行動し続けなければなりません。

 

行動し続けてもらうためには
共感することが大事です。

 

共感することで信頼関係を構築し、
感じたことを伝える・・・

 

分かってくれている人からの
アドバイスであれば、
聞く気になります。

 

反発されたら、
せっかくのアドバイスも
聞いてもらえません。

 

つまり、正しいか?よりも
適切であったのか?という問題だと思います。

 

大事なことは、
問題が解決することで、
自分の正しさを証明することでは
ありません。

 

今回の件に関して
結果的に現場の状況が改善された
のであれば、
これはこれでよかったのかも
しれませんが、
アドバイスする側としては、
気をつけないといけないな!
と思いました。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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