社長は将軍様ですか!

北朝鮮が飛翔体を2発発射した
というニュースが報道されました。

 

どうやら、
短距離弾道ミサイルのようです。

 

報道がされていないので
よくわかりませんが、
北朝鮮でも新型コロナウイルスが
蔓延していると思います。

 

肺炎で苦しんでいるのに
ろくに治療も受けられない人も
大勢いると思います。

 

それなのに、
1発2~5億円すると言われる
ロケットを発射するなんて・・・

 

国民したら、ロケット飛ばすなら、
医療にお金を使ってよ!
と言いたくなると思います。

 

先日、ある会社の社長さんから

社員から
『社長は将軍様ですか!』と言われた

という話を聴きました。

 

どうやら、
人事制度を導入するために
社員さんと面談した時に
次のように言われたというのです。

 

社員は給与を上げてほしい
と思っているのに、
社長は人事制度に高いお金を使っている!

 

そんなの、国民が困っているのに
ロケットを飛ばしている
将軍様と一緒だ!

 

なるほど・・・

 

その気持ち、
分からなくなくもありません。

 

しかし、
将軍様には将軍様の考えがあって
ロケットを飛ばしています。

 

1つは、
他国との交渉を有利にすることです。

 

ロケットを飛ばすことができる
軍事力を示せれば、
北朝鮮に一目置かざるを得ません。

 

それは、
国に、ひいては、
国民に有利は働くと考えている
のだと思います。

 

そして、もう1つは、
ロケット技術を売り手に示せることです。

 

北朝鮮はミサイルを輸出している
と言われています。

 

ミサイルを発射する技術を示すことで
ロケットを買ってもらえるように
なります。

 

つまり、これも、
国に、ひいては、
国民に有利は働くと考えている
のだと思います。

 

将軍様にとっては、
ロケットを飛ばすことと
国民を大事にすることは
つながっているので、
本人は問題があると思っていない
と思います。

 

念のために言いますが、
私はロケットを飛ばすことが
良いことだとは思っていません。

 

平和を乱す許されざる行為だと思います。

 

ただ、ロケットを売らないと
お金が手に入りません。

 

病院を建てるにはお金がいります。

 

実際に将軍様が
病院を建てたいと思っているか?
は知りませんが・・・

 

何が言いたいのか?というと、
人事制度を導入することが、
社員にとってどんな意味があるのか?
が伝わっていないということが
言いたいのです。

 

社長の頭の中では、
人事制度を入れることで、
会社の戦略が実行されるようになり
会社に利益をもたらし、
評価結果によって
公平に給与を分配できるようになる!
というイメージができている
のだと思います。

 

それが前提で、
人事制度の導入を決めたのだと思います。

 

しかし、社員にしてみると
その前提を聞かされていないので、
人事制度を作るなんて、
お金の無駄遣いにしか思えないのです。

 

将軍様になりたいのであれば
これでいいのだと思います。

 

私が決めたことをやれ!
でやればいいのです。

 

しかし、社員のほうから、
給与に関して不満があって、
その不満を解消しようと思って
人事制度を入れた結果、
「将軍様だ!」と言われてしまうのは、
なんとも気の毒だと思います。

 

人事制度を入れることが悪いことでは
ないのです。

 

人事制度を入れることで
社員にどんな良いことが起こるのか?
を伝えていないのが問題なんです。

 

しかし、それは、
やりながら出ないと伝わらないのと
思うので、仕方ないところもあります。

 

これも「対話」です。

 

対話はあきらめたら終わりです。

 

あきらめないで
相手の気持ちを受けれつつ
工夫して伝えていくことで、
伝わるときがきます。

 

私がお付き合いしている社長さんに
将軍様はいません。

 

ただ、やりたいことが
上手く伝わっていない社長さんは
たくさんいらっしゃいます。

 

それを伝わるように
サポートするのが
私の役目だと思っています。

 

社長さんには
社員さんの考えていることを

 

社員さんには
社長さんの考えていることを

 

それぞれに伝えることで、
ルービックキューブの6面を
そろえていくのです。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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