世の中が騒ぎ出したら背景を見る

兵庫県知事の斎藤氏の
世の中の見方が私も含めて
だいぶ変わりました。

それは
斎藤氏の背景が変わったからです。

このように背景の見方が変わると
天地がひっくり返るように変わるのに、
どうして最初から見ようとしないのでしょうか?

それは背景は遠いところにあるからです。

これは、いつもブログに書いている
トリプル―プの話です。

ものごとを考えるにあたって
3つのレベルがあります。

①シングルループ
物事に「適切に取り組んで」いるか?
→適切なのか?適切でないか?

②ダブルループ
「適切な物事」に取り組んでいるか?
→適切不適切ってどういうことなのか?

③トリプルループ
何が適切で、何が適切でないかについて、
「どのように判断している」のか?
→何をもって適切不適切だと判断するのか?

テレビやSNSで発信をされているを見て
良いか?悪いか?を判断するのが
①シングルループです。

直感的に判断しているので
あまり深く考えてもいないし、
根拠を調べたりしません。

次に、
テレビやSNSで発信をされているを見て
自分なりに調べて、
起こっていることが事実か?どうか?
を判断するのが②ダブルループです。

そして、最後に、
テレビやSNSで発信をされているを見て
なぜ、このことが問題にされているのか?
を考えるのが、③トリプルループです。

冒頭の話の「背景」は、
③トリプルループです。

普段、人が考える場合、
まず、①シングルループで考えます。

そして、次に、
②ダブルループで考えます。

③トリプルループは自分から
一番遠いところを考える思考です。

③トリプルループで考えようとすると
①シングルループ的な判断を保留して、
自分の頭で考える必要があります。

そうなると、当然、
手間も時間がかかります。

単純にテレビやSNSを見て
①シングルループ的に
良い悪いを言っている方が楽です。

ヤジを飛ばしている感じです。

今回の選挙でも思いましたが、
SNSの方が①シングルループ的に
考えやすくなると思いました。

SNSは自分が普段見ているもの
の傾向のものが表示されます。

だから、偏った情報になりがちです。

さらに、何度も繰り返し表示されると、
それが正しいと思い込みやすくなります。

ますます①シングルループ的に
考えるようになります。

だから、SNSはダメだと言う
つもりはありません。

あらゆる方向で考えるために
情報収集するためにSNSを使うのは、
③トリプルループ的に思考するのに
役に立ちます。

テレビだって、
①シングルループ的なことを言っている
番組もあります。

つまり、テレビが良いのか?
SNSが悪いのか?という議論は
①シングルループ的な思考で、
背景によって結論は変わるのです。

あまり考えないで、
分かりやすいものに飛びついた結果、
今回の兵庫県知事のような問題が
起こったのだと思います。

陰謀論のように何でも疑え!
と言うことではありませんが、
見たもの、聞いたものを
①シングルループで考えるのではなく、

いったん、時間をおいて、
②ダブルループ、③トリプルループで
考えるクセをつけたらよいと思います。

世の中が騒ぎ出したら、
①シングルループ的なことが
起こっているので、
そんな時は、その背景を見ることが
大事だと思います。

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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