社員に怒りを感じてしまう、本当の理由

先日、お客様の社長さんと
話をしていた時に
「最近、どうして自分が社員に対して
怒りを感じるのか、分かってきました」
という話になりました。

以前から、
社員に熱を込めて話してしまうことが
社員から「怖い」と言われていた社長さんです。

自分の行動を言語化できるというのは、
認知できているということなので、
本人が目指している方向に
向かっていると感じました。

そこで、怒りを感じてしまう理由を
聞いてみました。

「無能であることが許せない、
という思いがあるからだと思います」

表面的に見れば、
「社員が無能だから怒りを感じる」
ということになります。

しかし、話を聞いていくと、
もう少し深いところに
本当の理由がありました。

社長さんは三代目です。

三代目として会社に入り、
結果を残さなければならないプレッシャーの中で
ずっと生きてきました。

「決して優秀だったわけではなく、
ただただやることで結果を残してきた」

「自分が無能であることが、
どうしても許せなかった」

つまり、怒りの矛先は社員ではなく、
もともとは「かつての自分」に
向いていたのです。

無能であることを許せないまま
必死にやり続けてきた。

そのプレッシャーが、気づかないうちに
目の前の社員に向かっていた。

これが、本当の理由だと思います。

実は、私も三代目でした。
祖父の会社に入って、
祖父からダメ出しし続けられた経験があるので、
その気持ちは、痛いほどわかります。

いつもブログに書いていますが、
自分を承認できない人は、
他人を承認することができません。

「無能であることが許せない」と
自分を追い込んで生きてきた人は、
部下に対しても、
同じ目を向けてしまうのです。

頭では「怒りをぶつけてはいけない」と
理解していても、
感情が先に出てしまうのは、
そういうことだと思います。

だとすれば、解決策も見えてきます。

根本にあるのは「自分を許すこと」です。

優秀ではなかったかもしれないけれど、
ただ続けることで結果を残してきた。
そんな自分をまず認めてあげることです。

自分を許せると、
心に余裕が生まれて
周りが見えるようになります。

周りが見えるようになると、
相手を評価する目が変わってきます。

「無能が許せない」という感情が薄れると、
社員の「できていないこと」より
「やろうとしていること」が見えてきます。

すると、怒りではなく、
「どうすればできるようになるか?」
という問いに変わっていきます。

その問いが生まれた瞬間から、
マネジメントが変わり始めると思います。

社員への怒りの本当の理由に気づくこと。

それが、変わるための最初の一歩に
なるのだと思います。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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