考えていないって何も考えていないのか?

JR東日本が
恵比寿駅のロシア語の案内表示を
一時的に、隠していました。

 

複数人の利用客から
ロシア語の表示が不快だ!
という意見が寄せられたから
だそうです。

 

そうしたところ、
別の利用客から、
表示を隠すのは差別ではないか!
との指摘があり、
隠すのをやめたそうです。

 

「不愉快だ!」
と言われたら、隠して・・・

 

「差別だ!」
と言われたら、元に戻して・・・

 

お客様に言われたら何でもするのか!
という感じで、
何も考えていないのではないか?
と思わざるを得ません。

 

この「何も考えていない!」
という話は
社長さんから、
よく相談を受ける話です。

 

「うちの社員は何も考えていない」

 

でも、本当に社員さんは何も考えて
いないのでしょうか?

 

何も考えていなければ、
社員さんは何もしないはずです。

 

でも、社員さんは
何かをやったということは、
社員さんなりに考えているのです。

 

では、社員さんは、
何を考えているのでしょうか?

 

これは『トリプルループ』の話です。

 

ものごとを考えるにあたって
3つのレベルがあります。

 

①シングルループ
物事に「適切に取り組んで」いるか?
「方法の適切さ」について考えます。

 

不快だという人がいるから
看板を隠そう!

 

つまり、
言われた通りにやっているか?
ということを考えています。

 

②ダブルループ
「適切な物事」に取り組んでいるか?
「目的・目標の適切さ」について考えます。

 

看板を隠してもいいのかな?

 

つまり、
自分がやることが良いのか?悪いのか?
を考えています。

 

③トリプルループ
何が適切で、何が適切でないかについて、
「どのように判断している」のか?
「目的・目標設定の信念・価値観など」
について考えます。

 

看板を隠すということが
どういう意味を持っているのか?

 

つまり、
自分の行動そのものが
何を意味することになるのか?
を考えています。

 

で、社長さんが、
「うちの社員は何も考えていない」
というのは、
「トリプルループ」で考えていない
ということだと思います。

 

社員さんは社員さんで
「シングルループ」で考えています。

 

だから、
社長さんが相談すべきは・・・

「うちの社員は何も考えていない」
ということではなくて、

「うちの社員はトリプルループで
考えられない」です。

 

では、どうして、社員さんは、
「トリプルループ」で考えられない
のでしょうか?

 

それは、常日頃から
目的や目標を意識していないからです。

 

で、なぜ、
目的や目標を意識ないのか?
というと・・・

 

それは・・・

 

常日頃から、
目的や目標を伝えていないからです。

 

言われたことをやればいい
と思っていると、
「シングルループ」でしか
物事を考えなくなります。

 

社員さんが
「トリプルループ」で考えて
行動できるようにするためには、
指示する方が、常日頃から
目的や目標を伝える必要があるのです。

 

ただ、目的や目標を伝えて、
すぐに考えられるようになるわけでは
ありません。

 

繰り返し繰り返し、
一緒に判断をしていく中で、
目的や目標が伝わるように話す時間を
取っていくことが必要なのです。

 

そして、
こういう問題が起きた時こそ、
目的や目標について話すチャンスなのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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