異次元なやり方を考えても上手くいかない

先日、岸田首相が
施政方針演説の中で
急激な少子化への対策として
「次元の異なる対策を実現する」
と発言しました。

 

これまで
「異次元の対策」という表現で
物議を醸していたので、
言い方を変えたのだ思いますが、
同じことだと思います。

 

今までにないような大胆な対策をする!
と言いたいのだと思います。

 

子どものいる世帯に
年間10万円の支援をする!
というような話が出てきていますが、
大胆かもしれませんが、
次元が違うか?と言われれば
今までの延長線上とか思えません。

 

センセーショナルな言葉のわりに
施策がありきたりなので、
逆効果な気がします。

 

どうしてこんなことが
起るのでしょうか?

 

それは・・・

 

施策を考えているからです。

 

どうしようか?と考えているからです。

 

どうしようか?と考えるのは、
現状に基づいて考えます。

 

現状に基づいて考えたら、
現状に基づいた解決策が出てきます。

 

異次元な答えが出てくるはずも
ありません。

 

同次元で考えているので、
同次元の答えが出てきます。

 

では、どうしたらよいのか?
というと・・・

 

できるか?どうか?別にして
どうなっていたらよいのか?
から考えるのです。

 

つまり、
次元が違うことを考えるのです。

 

これが「ビジョン」です。

 

岸田首相の問題は、
「ビジョン」を示していないことです。

 

確かに、Twitterでは

日本全国の皆さんが輝ける、
未来に希望を持てる、
そんな日本を創っていきたいと思います

と言っています。

 

しかし、残念ながら、
「そんな日本」がイメージできません。

 

例えば・・・
技術立国復活を目指して
教育費や研究費を増大させて
論文の数と質で世界1位を目指す!
でもよいと思うのです。

 

そういうことが決まれば、
具体的にどうしたらよいのか?
が決まります。

 

そういうことを決めずに
やれることをやろうとするから
バラまきになります。

 

つまり、やったところで、
それが効果があったのか?
なかったのか?
評価ができません。

 

いずれにしても
「ビジョン」(どうなっているのか?)を
決めないまま、
「施策」(どうしようか?)を考えても、
問題は解決しないのです。

 

これも職場でよく起こっています。

 

私もよく「どうしたらいいですか?」
と相談されることがあります。

 

その時に決まって聞くのが
「どうなっていたらいいですか?」
ということです。

 

そう聞いたら、
ほとんどの方が答えられません。

 

考えていないと
答えらられないのです。

 

岸田首相だけではありません。

 

ふつう、そうなんです。

 

問題を目の前にすると
どうしても施策から考えます。

 

だから、
問題解決をしようとしたら、
まず「ビジョン」を描くことが
大事なのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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