それでも菅さんが上手く行かない理由

日本経済新聞が
8月末に行った世論調査によると
安倍内閣の支持率が
急騰していたそうです。

 

なんと55%で、
先月の調査より12%ポイントも
上昇したそうです。

 

退任時上がるというのも
おかしな話のように思いますが、

 

個人的には
マスコミが安倍首長に対して
批判的に誘導していたことに
辞めるとなった途端に
気が付いたということだと思います。

 

いずれにしても、
この支持率は次期内閣に
引き継がれることになります。

 

今のところ、
次期首相としては
菅官房長官が有力です。

 

安倍政権の取り組みを
引き継ぐとしたら、
最適な人物だと思います。

この高い支持率をバックに
やるべきことを推し進めて
欲しいと思います。

 

ただ、そんな簡単に行かないだろう
と思います。

 

なんでも、そうですが、
新しく物事が始める時は
期待をいただきます。

 

何となく
上手く行きそうな気がします。

 

しかし、そのままでは
上手く行きません。

 

いつもブログで書いている
「タックマンモデル」です。

 

「タックマンモデル」は
チームが成長する段階を
4段階で説明したものです。

 

チームが成長するには

①形成

②嵐

③秩序

④成果

という4つの段階を経るというものです。

 

通常、成果というと
右肩上がりで上がるイメージが
あると思います。

 

時間と成果が正比例する
ようなイメージです。

 

しかし、実際は、
そのような形で成果が出ることは
ありません。

 

上がるというより、
むしろ、いったん、
「谷」に向かて落ちて這い上がるように
成果が上がっていきます。

 

だとすると、
菅さんも「谷」に向かって
下りていく必要があります。

 

今回で言うと
石破元幹事長と岸田政調会長で
争っているわけですが
バラバラになった党内をまとめ
また、低迷している経済を立て直す
必要があります。

 

そのためには、
今の延長線上ではなく
新しい「秩序」を生み出す必要が
あります。

 

つまり、
国をまとめるためには、
「谷」をくぐらないといけません。

 

その時に大事なものは、
「ビジョン」です。

 

「ビジョン」があるから、
それぞれの立場を超えて、
一つになることができるのです。

 

となった時に、
どうも菅さんからは
「ビジョン」を感じないのです。

 

記者会見ではこんな風に言っています。

 

「まずは目の前にある課題を
乗り越えることに全力をあげます!」

 

【会見ノーカット】
菅義偉官房長官が総裁選に立候補を表明

 

それはその通りなんですが、
目の前の問題だけを解決しようと思っても
解決することはできません。

 

目の問題の先をイメージしなければ
問題を解決できないのです。

 

目の問題の先、つまり、
「ビジョン」がなければ、
この閉塞感を打破できないのです。

 

これは何も
菅さんに限ったことではありません。

 

今の政治家にとって
「ビジョン」を掲げるのが
難しいのではないか?と思うのです。

 

昔の政治家の方は
わかりやすい「ビジョン」を
掲げていました。

 

例えば、「所得倍増計画」

 

池田勇人元首相は、
1961年から70年までの10年間で、
GNPを13兆円から26兆円
に倍増させるという
長期的な経済成長戦略を打ち立てました。

 

これは、
国民も良くなり、国家も良くなる
という「ビジョン」でした。

 

国民も良くなるという
「ビジョン」だったので、
国民は自分事のように考えて
「ビジョン」の達成に向かっていきました。

 

その当時に比べれば
はるかに豊かになり、
その当時目指していたものが
全て達成した今、
どのような「ビジョン」を描けばよいのか?

 

マイナスをゼロにするのが
ある意味、簡単です。

 

誰しも、
マイナスをゼロにしたいと思うので
目標を共有するのは簡単です。

 

問題は、ゼロからプラスです。

 

プラスについては、
いろいろな方向性があるだけに
1つに決めることが難しいのです。

 

1つのことを実現しようとすると
他のことが犠牲になる・・・

 

まさに、ルービックキューブです。

 

社会が成熟すればするほど
マイノリティーを大切にしなければ
ならなくなります。

 

答えが1つでない時代・・・

 

そういう意味では
誰が首相をやっても難しいのだと思います。

 

だからこそ、
多くの国民からイイね!と思われる
「ビジョン」を掲げる必要があって
そのためには、国会で、
足の引っ張り合いをするのではなく
どうなったらよいのか?
を話し合って欲しいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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