若者は常に優秀

「天気の子」という映画が
ヒットしているようです。

 

大ヒットした「君の名は。」の
新海監督の作品です。

 

残念ながら、
まだ観ていないのですが、
プロデューサーの古澤佳寛さんの
インタビューが
ネットに掲載されていました。

 

その中で、気になる言葉が
ありました。

 

「我々は新しい会社を作りました。」

 

「君の名は。」は、
東宝で製作されました。

 

それに対して、
「天気の子」は、
東宝とは別の会社を作って、
映画作りをしたとのことです。

 

その意図を古澤さんは
こんな風に言っています。

 

映画もビジネスですから、一般的な企業と同じで予算を達成することが組織として当然求められる。年度ごとに前年を上回る予算が組まれる。でも、作品をつくったり新しいものに挑戦したりすることって、その「企業のロジック」から外れてしまうことが多々あります。毎年良いクリエイティブができるわけではないし、企画ごとに時間軸も違う。その作品ならではの時間や予算の掛け方というものが当然あると思うんです。

 

古澤さんは、
ハッキリは言っていないのですが、
東宝のお偉方さんから
いろいろ言われたくなかったんだ
と思います。

 

東宝も企業ですから、
当然、収益のことを考えます。

 

お偉方さんとクリエーターでは、
お偉方さんが強いですから、
作品はお偉方さんの意向を
反映せざるをえなくなる・・・

 

その結果、
クリエーターのやりたいことが
できなくなって、
作品の魅力が失われる・・・

 

だから、古澤さんは、
お偉方さんから距離をおきたかった
のだと思います。

 

つまり、
新しいことをやるためには
会社を別にしたほうが
良いのかもしれません。

 

実は、
先日の日本経営合理化協会の
経営者セミナーで、
DMM.comの亀山会長も
同じことを言っていました。

 

組織ってそんなに簡単に変わらない
のだそうです。

 

今までの組織で新しいことをやろうと
すると、邪魔をする人が出てくる・・・

 

本人は邪魔をするつもりは
ないのかもしれません。

 

しかし、
人には生存本能があるので、
新しいことにチャレンジすることに
慎重になろうとします。

 

東宝という会社がすごいのは、
それが分かっていて、
製作チームを社外に出すことを
認めたことです。

 

収益のことだけ考えれば、
東宝として映画を作ったほうが
余計なコストをかけなくて済みます。

 

しかし、それでは、
新しいことができないと判断した
のだと思います。

 

その結果、公開から3日間で、
「君の名は。」を上回る興行収入だそうです。

 

世の中の前提は常に変わっていて
その前提に対応できるものが
勝者になるのだと思います。

 

昨日、AIG全英女子オープンで
渋野日向子さん(20)が優勝しました。

 

最終18番でバーディーで優勝という
緊迫した試合の最中でも、
お菓子をかじりながら、
終始笑顔で、
ハイタッチ・・・

 

信じられません。

 

結局、若者は常に優秀なのです。

 

もし、自分の周りに
若くて優秀な人材がいないのであれば
ひょっとしたら、
我々が避けられているのかもしれません・・・

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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