周りが応援したくなる人になるには?

東京パラリンピックで
男子400メートル自由形
(視覚障害S11)で、
初出場の富田宇宙選手が
銀メダルを獲得しました。

 

富田選手は、高校2年生の時から
文字が見えにくくなり、
今は明るいか、暗いかが
分かる程度の視力だそうです。

 

その富田選手が
銀メダルを取った後の
インタビューが素晴らしかったので
紹介したいと思います。

 

https://twitter.com/nhk_sports/status/1430825395415396354

 

このインタビュアーではないのですが、
別のインタビューで
次のように言っていました。

 

本当にこれまで支えてくれた方への
感謝でいっぱいです。

それだけです

僕だけの力だけではなくて

パラリンピックというのは
オリンピックよりも
本当にたくさんの皆さんのサポートが必要で

練習だけじゃなくて
生活から何からいつも皆さんに
24時間、支えていただいて、
それではじめて競技ができることなので

それが全部詰まっている結果だと思います。

 

そう答えて、
深々と頭を下げていました。

 

こんなことを言われたら、
支えてきた人たちは嬉しいと思います。

 

比べたら申し訳ないのですが、
同じ水泳の瀬戸大也選手とは
全く違う印象を受けます。

 

どうして、
こんなにも違うのでしょうか?

 

それは・・・

 

誤解を恐れずに言うと、
富田宇宙選手の方が
できないことが多いからです。

 

水泳競技では必要なターンも
目が見えないので、
タッパーという補助の方が
スポンジのついた棒で
選手の体を叩いて(タップして)
ターンのタイミングを教えてあげないと
壁に激突してしまいます。

 

富田選手の肉体を見ると
鍛え抜かれています。

 

すさまじい努力をしているのが
伝わっていきます。

 

しかし、
どんなに努力をしても
ターンは一人ではできないのです。

 

どんなに努力をしても
人に頼らないとできないことがある
ということを知っているから、
周りへの感謝を忘れないのです。

 

そう思うと、
一人でなんでもできる!
と思っている人よりも
人に頼らないとできない!
と思っている人の方が応援したくなります。

 

だから、
人から応援してもうためには
できないことがあったほうが良いのです。

 

この仕事をしていて思うことがあります。

 

それは・・・

 

真面目で一生懸命な社長さんほど、
社長は完璧でないと
社員がついてこないと思って
完璧になろうとするということです。

 

しかし、社長が完璧だと
社員はどうやって
社長の役に立って良いのか?
わかりません。

 

社員は社長の役に立ちたいと
思っています。

 

なぜなら、
人には承認欲求があるからです。

 

その時に、
社長にできないことがあれば
そこが社員が役に立てる場所です。

 

だから、社長は
できないことを隠すのではなく
できないことを助けて欲しい!
と言えばよいのです。

 

もちろん、社長は何もしなくても
良いわけではありません。

 

富田選手が体を鍛えているように
できることはしなければなりません。

 

このように
それぞれが自分ができることをして
お互いを助け合うことで、
一人ではできなったことができるようになる!

 

まさに、
これがチームビルディングです。

 

ここのところ、毎日のように
ブログで書いているように
人のマネジメントについて、
パラリンピックから学ぶことは
たくさんあると思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます!

 

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