オリンピックより郵便が大事なんていう国は亡びる

日本郵便は、
東京五輪の公道での
聖火リレーに伴う交通規制の影響で、
東京、茨城、埼玉の3都県の対象期間で
郵便物・ゆうパックの配達に
最大で半日から1日程度遅延する
と発表しました。

これについて、SNSでは
「公共サービスより五輪。ほんと呆れる」
など憤る声が寄せられているそうです。

このニュースを見た時に
ちょっとした危機感を感じました。

1964年

東京でオリンピックが
開催された時は
アジア初のオリンピックとして
高揚感に溢れていたのだと思います。

郵便なんか
半日や一日遅れたところで、
誰も文句を言わなかったと思います。

そのくらい日本という国が
一つになっていたのだと思います。

東洋の魔女なんて言われた
女子バレーボールの視聴率は
85％ですから、
今では想像もつかないくらいの
盛り上がりだったのだと思います。

私は、生まれていないので
分かりませんが・・・

でも、そのエネルギーが、
日本の経済発展をもたらしました。

新幹線も
首都高も
東京モノレールも
東京オリンピックに間に合うように
建設がなされました。

こういうことを
経験した世代の人にとって
オリンピックを開催することに
説明なんかいらないのだと思います。

再びあの高揚感が感じられれば
満足なんだと思います。

それに対して、
Japan As Number Oneとして
日本は経済や技術で世界第一の地位にある
と教えられて育った世代にしてみれば、
日本でオリンピックを開催することに
何の高揚感も感じないのです。

これは、コンサルをしていて
いつも思うことなのですが、
マイナスからゼロは簡単です。

なぜなら、
目指す方向が１つだからです。

赤字を黒字にしよう！というのは、
一致団結しやすいです。

コントロールをしなくても
みんな、とにかくゼロを目指します。

問題は、黒字になってから、
次に何を目指すのか？です。

これは、答えは無数にあります。

みんな考えることは
バラバラです。

だから、今の日本みたいなことが
起こるのです。

何をしたらよいのか？
わからないのです。

オリンピックのような
世界的なイベントが成功するよりも
郵便がいつも通り届く方が
大事だと考える・・・

目指すものが
ハッキリしていないから
目の前のものが気になるのです。

それは、組織あるあるの話です。

成果は外にあるのに
目標を外に立てないから、
意識が内を向きます。

内側のことが気になって
外に向けるべきエネルギーが
奪われる・・・

結果、外に出ていかないから、
成果が上がらない・・・

だから、
マイナスからプラスになってからは、
どうやって、外に旗を立てるのか？
が大事です。

つまり、それは・・・

「ビジョン」です。

世の中に対して、
どのように貢献していくのか？

世の中から
どのように必要とされるか？

外とつながっていないと
成果は出ないのです。

そう考えると
コロナ禍でだいぶ内向きに
なっているように思います。

意識を外に向けていかないと
成長はないように思います。

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