社長はいつ認められるのか?

冬の賞与の時期が近づいてきました。

 

先日、社長さんと話をしている時に
今期の賞与の話になりました。

 

賞与の話をしながら、
社長さんがポツリとおっしゃっていました。

 

社長って、いつ認められるんでしょう・・・

 

賞与を支払ったからと言って、
社員からお礼を言って欲しいわけでは
ないのですが、なんか、腑に落ちない・・・

 

なるほど・・・

 

分かる気もします。

 

お礼を言って欲しいわけではない
ということだったので、
本当にそう思っているのか?
聞いてみました。

 

すると、言ってもらえれば
うれしいけれども、
言わせるようなものではないと思う
とのことでした。

 

言わせて言ってもらうことは、
できるのかもしれないのですが、
それでは意味がないと
おっしゃっていました。

 

今回に限らず、
社長には権限がありますから
コントロールしようと思えば、
コントロールができます。

 

しかし、コントロールしてしまうと
自分で考えなくなります。

 

考えなくなるというのは、
社長に答えがある前提なので、
社長の方を向いて仕事をするように
なります。

 

それを望んでいれば
それでいいと思うのですが、
この社長さんはそれを望んでいません。

 

だとしたら、どんな風になっていたら、
自然と社員さんからお礼を言ってもらえる
ようになるのでしょうか?

 

それについて一緒に考えてみました。

 

まず、会社のお金の流れが分かっている
必要があります。

 

利益は出ていても、
銀行から借り入れはあるので、
返済はありますし、
設備投資も必要です。

 

できれば、
たくさん賞与も支払いたいですが、
それ以外に支払うべきお金も
たくさんあります。

 

そもそも、
月額の給与も上げないといけません。

 

今期の業績が良かったとしても
来期も良いとは限りません。

 

そんな中で判断するのだから、
やはり社長は大変です。

 

しかし、
この痺れるような判断をしない限り、
社長の大変さは分かりません。

 

そう考えると、社員さんに
この大変さは分からないかもしれない
とおっしゃっていました。

 

そうなんですよね!

 

社長にならないと
社長の大変さは分からないのです。

 

これは、いつもブログに書いている
「5階建て理論」です。

 

1階にいる人は
2階にいる人のことが分かりません。

 

2階にいる人は、
1階のことは分かりますが、
3階の人のことは分かりません。

 

結局、その階を経験しないと
その階のことは分からないのです。

 

分からないことを分かれ!
と言っているのだから無理があります。

 

では、結局、
社長はいつ認めらるのでしょうか?

 

残念ですが、認められることは
ないのだと思います。

 

ただ、もし、認められるとしたら、
それは、5階にいる社長が、
下の階にいる人を許した時だと思います。

 

下の階にいる奴には、
俺の気持ちなんか分かるはずがない!
と思っているうちは、
やっぱり、分かってもらえないと思います。

 

でも、5階にいる社長さんが、
下の階にいる人たちも
それぞれの階で一生懸命やってくれている
と思えたら、
社長の大変さが分かる人には
わかるんじゃないかな?と思います。

 

それだって、分かるのは、
4階にいる人ぐらいじゃないですか?

 

だから、そもそも、
社員に認めてもらおうというのは
危険だと思うのです。

 

なぜなら、認めてもらえないと、
社員を責めることになることです。

 

俺がこんなに大変な思いをしているのに
どうして分からないんだ!という話に
なるからです。

 

でも、社員に分かるはずもないことを
分からせようとするのは無理があります。

 

では、どうしたら、
この腑に落ちない思いを
解決できるのか?というと・・・

 

3つあると思います。

 

1つ目は・・・

 

そもそも、分かってもらおうと思わない
ということです。

 

自分がやりたくてやっているということを
自覚するということです。

 

してあげていると思うから、
認めて欲しいと思うのです。

 

自分がしたくてやっていれば、
そもそも認めてもらう必要もありません。

 

2つ目は・・・

 

社長の大変な業務を
誰かにやってもらうといういことです。

 

結局、大変な業務はやってみないと
分からないので、
その業務を誰にやってもらえばよいのです。

 

そうすると、その大変さが分かって、
その大変さを共有できると思います。

 

3つ目は・・・

 

コーチをつけるということです。

 

今回、私が社長さんのお話を聴くことで、
気持ちが楽になったとおっしゃっていました。

 

私は、ある意味、部外者ですから、
1階から5階まで自由に行き来ができます。

 

それぞれの階でお話を聴くことができます。

 

部外者だけに分からないこともありますが、
分かることもあります。

 

全部が分かる訳ではないですが、
話を聴いてくれる人に話をすることで
承認された気持ちになります。

 

そんな私も、
仕事に関するコーチと
身体に関するコーチの2人のコーチに
ついてもらっています。

 

私も52歳になって、
自分で解決することに限界を感じる
ようになってきました。

 

ある程度のことはやってきたのですが、
逆に、凝り固まって、
そこから出れなくなっています。

 

そうなったときに、
他者を通じて成長するということが
大事だと思っています。

 

それは・・・

 

分かっている人と話すことであり、
分かってくれる人しか分からないので、
分かってくれる人にそばにいてもらうことが
大事だと思うのです。

 

そういう人と話すことで、
自分の成長を感じることができて
自分で自分を承認できるのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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