先日、お客様のリーダーさんから
こんな相談を受けました。
時間もあるし、
手元にある仕事を終わらせようと思えば、
終わらせることができる・・・
でも、なぜか手が止まってしまう。
終わってしまうと、
手元に仕事がなくなるのが不安です。
かといって、
新しい仕事を始めるのも大変です。
だから、少しだけ残しておく・・・
そんな自分は、
怠けているのでしょうか?
というご相談でした。
その気持ち、よく分かります。
私も、スケジュールに空白ができると
不安になるタイプなので、
他人事とは思えませんでした。
ただ、これは、
怠けているように見えますが、
実は、人にはヒマを嫌う性質があるのです。
行動経済学には
「ヒマの回避」という研究があって、
人は何もしないでいるよりも、
忙しくしている理由を探すそうです。
ただ、その一方で、
人はラクをしたい生き物でもあります。
ヒマは回避したいのに、
ラクをしたいという矛盾を
抱えているのが人間です。
手元に仕事を少しだけ残しておくのは、
この矛盾を両方満たす、
ちょうどいい方法なのです。
ヒマにはならないし、
新しいことに取り組む大変さもない・・・
さらに、もう1つ、
「保有効果」も機能していると思います。
人は、自分が持っているものに
実際以上の価値を感じるのです。
有名な実験があります。
学生を2つのグループに分けて、
片方にだけ、
マグカップをプレゼントしました。
もらった人には
「いくらなら売りますか?」と聞き、
もらっていない人には
「いくらなら買いますか?」と聞きました。
すると、もらった人がつけた値段は、
もらっていない人の約2倍になったそうです。
自分のものになった途端、
手放したくなくなるのです。
仕事にも、同じようなことが起こります。
手元に置いておくと、
それだけで価値ある仕事を
している感覚になります。
価値があると感じるので、
その仕事の優先順位が上がります。
優先順位が高い仕事が残っていれば、
新しいことを考えなくても、
ちゃんと仕事している気になります。
だから、
手元の仕事をそのままにしたがるのです。
このお話をすると、
リーダーさんも「まさに、それです」と
笑っていらっしゃいました。
そこで、アドバイスとして、
目標を明確にすると解決すると
思いますよ!
とお伝えしました。
目標がはっきりして、
本気で達成したいと思えれば、
手元の仕事を抱えている時間が
もったいなくなります。
そうなれば、
目標に向けて価値のない仕事は、
自然と手放せるようになるのです。
ヒマは回避したいのに、
ラクをしたい・・・
そんな矛盾を抱えた人間だからこそ、
本気で達成したい目標を明確にすることが
必要なのだと思うのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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