反省させると犯罪者になる?

ずいぶん前に買っていた本で
読んでいなかった本って、結構あって、
この本もそのうちの一冊でした。

 

 

反省させると犯罪者になります

過激なタイトルですが、
いいたいことは分かりました。

 

 

反省がいけないのではなく、
反省をさせることが問題だ!
と…

何度も反省をさせると、
上手に反省することを覚えます。

なぜなら、上手く反省をすれば、
許してもらえるからです。

 

 

心から反省しているように見えるのに
同じことを繰り返すということが
あると思います。

それは、
反省するフリが上手くなって
いるだけで、本当の意味で
反省していないのです。

では、
本当の反省とは何でしょうか?

 

 

自分がしてしまったことの意味に
気付くことです。

そして、その意味が分かるが故に
二度と同じことはすまい!
と決意するのです。

そこで、
初めて反省の気持ちが生まれます。

しかし、実際は
本人がしたことの意味を気付かせる
ことなく、反省を強制している
のではないか?と思うんです。

 

 

何で怒られているんだか
分かんないけど、
相手は怒っているし、

とりあえず、
反省しておこうみたいな…

これでは意味があるようには
思えません。

 

 

むしろ、筆者は、
これが歪んだ人格を生み出す
と言っています。

悪くないのに謝る…

この抑圧が溜まって
相手に向かえば、傷害になるし、
自分に向かえば、自傷なると・・・

 

 

この筆者は、
実際に刑務所の中で受刑者の
更生教育をしている方です。

刑を終えた人が再犯する可能性が
なぜ、高いのか?

考えた結果がこの本に書かれています。

 

 

犯罪者と一般の人を一緒に
してよいのか?
という考えも浮かびました。

でも、犯罪者と一般の人を
分けるものが何なのかが
明確にならない限り、
一緒ではないと言い切れない
と思うんです。

 

 

筆者が言うには
否定的な感情を吐き出すことが
出発点だといいます。

私も社員面談で愚痴聞きになる場合
もあります。

そんな時はとにかく愚痴を吐き出して
もらうようにしています。

 

 

不満が溜まった状態では
新しい見方や考え方を受け入れる
ことができないからです。

だから、私は進んで愚痴を聴くこと
にしています。

だいたいの社員さんは
ひと通り愚痴を言った後に、自分から
「愚痴なんですけどねー」
とおっしゃいます。

 

 

ここまで来れば、あとは、
ご自分でどうすればよいのか?
考えることができるようになります。

愚痴を言うなんてみっともない!
ということをおっしゃる方が
経営者の中には多いように思います。

何を隠そう
私もその一人です。

 

 

この本にドッキとすることが
書いてありました

「私は厳しく育てられてきました
だから、痛みにはつよいんです。」

と語った受刑者に筆者が言った言葉が

「痛みに強いのではなく、
痛みに鈍感になっているのですよ!」

 

 

私は、
祖父の会社にいる時も、
社労士としても、
いろいろな修羅場を潜り抜けてきました。

それでも立場上逃げることが
できませんでした。

それ故に、
ほとんどのことでは動じなくなりました。

しかし、それは同時に、
鈍感になっているということかも・・・

 

 

弱くてもよいと言うつもりはありません。

強くなるべきです。

でも、
その過程で痛みを感じていることは
理解してあげる必要はあるのでは
ないかと思いました。

自分もその時は痛みを感じていた
のですから…

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