先日、ある経営者の中と
食事をしました。
たくさんの店舗をお持ちで
今後も店舗が増えるそうです。
「どうして、そんなに店舗を
増やすことができたのか?」
と聞いてみました。
すると、一言・・・
「『しくみ』です」
とお答えになりました。
そこで、すかさず
「『しくみ』って何ですか?」
と質問してみました。
すると、手帳のような冊子を
見せてくれました。
その手帳は経営計画書でした。
そこには、会社の考え方が
こと細かく書かれていました。
ただ、このような経営計画書は
今までもみたことがあります。
問題はこの経営計画書の
使い方です。
隔週でこの経営計画書の
読み込みをするそうです。
それはただ読むだけでなく
書いてある言葉の意味を
確認するように読んでいるそうです。
何度も何度も
同じ話をするそうです。
あまりにも
何度も同じ話をするので、
「もう耳にタコが出来るぐらい
聞きました!」
と言われるそうです。
そう言われたら、
「よくよく分かってくれたね!
次、行こうか!」
というぐらいしつこくやっているそうです。
それくらいやらないと
共有できないのだと言います。
今まで、いろんなコンサルを
入れてきましたが、
みんな、難しいことをやりすぎて
結局、続かなかったそうです。
同じものを読んで、
その意味を徹底的に説明する
というのが一番効果がある
と感じているとのことでした。
以前の私なら、
その意味が分からなかったと思います。
しかし、人と人との違いを知ってからは
その意味がよ~く分かります。
同じ言葉でも、人によって、
捉える意味が違うのです。
人は自分の都合のよいように
理解をします。
簡単な言葉でも、
とらえる意味が違うのに
難しい言葉を使ったら、意味が通じません。
どんな最新の理論だろうが
どんなに優れた手法だろうが
できなければ意味がありません。
F1よりも自転車のほうが
早いのです。
F1になんて乗れる必要はなくて、
自転車でいいんです。
みんなが
自転車に乗れるようになるだけで、
だいぶ早く行けるようになります。
簡単なことから始めればよいのです。
しかし、
だからといって、
単に経営計画書を読めばよい
わけではありません。
社長そのものが、
経営計画書を誰よりも
読み込まなければなりません。
この社長さんも
経営計画書を説明するときは
説明する時間の3倍の時間を
準備にかけるそうです。
説明する経営者の姿勢を
問われていると言います。
だから、
経営計画書の
読み合わせする日は
スタッフが出勤する3時間前に
会社に行くそうです。
社長と言えども、
経営計画書に縛られる
なぜ、そこまでするんですか?
と聞いてみました。
そうしたら・・・
「私が、できていないからです。
できていないから書いているんです。
できているなら書きませんよ!」
とおっしゃっいました。
これぞ『一貫性』だと思いました。
できていると思わないこと
できていると思った瞬間、
できていないことが見えなくなる
できていないことが、
できていること・・・
何だか分からなくなって
きましたね!
でも、分かったと思った瞬間、
分かっていないことが、
見えなくなる…
分からないことが
分かっていること・・・
それでいいんだと思います。
だから、学び続けるしかないのです。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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