昨日のブログで
自分の弱みに向き合って、
人とチームを育てようとする
経営者の皆さんに私にできることは、
チームビルディング経営塾を続けること
だと書きました。
実は、チービルディング経営塾は、
再受講を無料にしています。
それはなぜか？ということを
書いてみたいと思います。
私のコンサルティングのベースには
「学習する組織」があります。
「学習する組織」とは、
ピーター・センゲ教授や
クリス・アージリス教授
が生み出し概念です。
「学習する組織」については、
この書籍が参考になると思います。
「学習する組織」入門
（入門と書いていますが専門的です）
著者の小田先生は、
「学習する組織」を次のように
定義しています。
目標に向けて効率的に行動するために
集団としての意識と能力を
継続的に高め、伸ばし続ける組織
つまり、
新しい問題が起こっても、
自分達で足りないものを補って
問題解決していける組織です。
こんな組織になったらいいですよね！
そんな「学習する組織」を作るには、
３つの学習能力が必要です。
その３つとは？
①志を育成する力
②複雑性を理解する力
③共創的に対話する力
１つ１つ、説明します。
①志を育成する力
「組織の目標」と「個人の目標」
の重なりを作ることです。
組織として同じところに向かうには、
方向性を合わせる必要があります。
しかし、人と人は違うので、
その方向性を合わせる必要があります。
実は、方向性を合わせるのも能力です。
忍耐力だったり、理解力だったり・・・
それは、社長も社員も
両方に求められるもので、
まずは、社長さんにこの力を身に付けて
欲しいと考えています。
②複雑性を理解する力
組織に関わる様々な物事が
どのように関わりあっているか
読み解く能力です。
この能力を身に付けるには、
理論やツールや手法を学ぶ必要が
あります。
チービルディング経営塾の中で
「効き脳」「基本的欲求」「行動特性」
「コーチング」「目的と目標」
「アサーティブ」「ダイアログ」
「氷山モデル」「タックマンモデル」
「トリプルループ」などをお伝えしているのは
そのためにです。
出来事に振り回されることなく
根本の問題を解決する力を身に付けて
欲しいと考えています。
③共創的に対話する力
人と人の違いを乗り越えて
組織として学習するには、
相手と効果的に話し合い、
お互いに理解する能力が必要です。
お互いに
ルービックキューブの見えない面が
見えるようにする能力です。
具体的には、
「コーチング」や「フィードバック」が
できるようになることです。
それぞれが大事であることは、
当たり前の話だと思います。
「学習する組織」がユニークなのは、
これらを個別に扱うのではなく、
統合的に活用することが必要だ！
としたことです。
ちょっと、分かりずらいですね！
簡単に言うと、
3本脚の椅子のように、
脚の長さが一緒になるように
伸ばしていく必要がある！と言うことです。
つまり、
３つの力をちょっとづつ伸ばしていく
必要があると言うことです。
言うのは簡単ですが、
6ヶ月６回の講義だけで、
一気には伸びることはありません。
そもそも、実践しないと
能力は身に付きません。
そうなった時に、
チービルディング経営塾に行ったところで
人もチームも育たないじゃん！
と言われても仕方がないと思います。
しかし、
それは、何を学ぶのも同じで、
一気にできるようになるなんてことは
ないのです。
学び続けてもらうしかないのです。
学び続けるためには、
インフラが必要です。
インフラというのは、
道路や橋、高速道路、
鉄道やバスなどの公共交通機関、
上下水道、発電所・送電網、
通信網、港湾、空港のことです。
生活の基盤です。
学び続けるなら、
学ぶための「基盤」が必要です。
学んだことをやってみて
上手くいかなかったら、
もう一回も学べる場所が必要です。
それがチービルディング経営塾で、
いつでも、どこでも、学べるように
する必要があります。
そのためには、
チービルディング経営塾が継続している
必要がありますし、
ONLINEでどこからでも参加できるように
する必要があります。
そして、何よりも、
同じ内容である必要があります。
だからこそ、
個人的なノウハウではなく、
確立した学術的な知見に基づいて
お伝えしているのです。
ただ、参加する方は、
専門家になりたいわけではなく、
経営で活用できればよいだけなので、
実践するレベルでお伝えするように
こころがけています。
いずれにしても、
チービルディング経営塾に
参加いただいたからには、
３つの能力を身に付けていただく
責任があります。
そのためのインフラを整備するのは
私の責任です。
だから、
経営塾の再受講は無料しています。
ただ、今後、再受講生が増えてきたら、
サポーターも必要ですし、
ご負担いただくことも出てくるかもしません。
逆に、そうなったらいいなぁ～なんて
思ったりして・・・
今、5期が終わったところなので、
10期ぐらいにはそうなっているかな？
年に2回開講しているので、
それだけでも5年後ということになります。
長い道のりですが、
それが「ビジョン」というものです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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