何で「マネジメント」しますか?

米子松蔭高校において
学校関係者が1人、
新型コロナに感染したことで
高校野球鳥取大会への出場を辞退して
ニュースになりました。

 

選手や野球部員ならまだしも、
学校関係者から1人、感染したらといって、
試合に出れなくしてしまうというのは、
あまりにやりすぎな印象がありました。

 

野球部のキャプテンも
出場できる道を模索いただけないか?
ツィートしていました。

 

案の定、世間から鳥取県高野連へ
批判的な声が寄せられ、
鳥取県高野連は出場を認めました。

 

鳥取県高野連の当初の対応に
批判が集まったわけですが、

 

鳥取県高野連が非を認めて
出場停止を撤回したことは
評価されてよいと思いました。

 

いったん決めたことを
覆すのは勇気がいることです。

 

いつも完璧ではいられません。

 

間違えることもあります。

 

間違いに気付いたら
非を認めればよいのですが、
それがなかなかできません。

 

なぜなら、
非を認めると威厳がなくなって
コントロールができなくなる
と思っているからです。

 

だから、
間違いに気付いても
非を認められないのだと思います。

 

しかし、
間違っていることを認めないで
ごり押ししている方が
信頼を失います。

 

さらに言うと、
そもそも、威厳で
コントロールしようとしている時点で
信頼関係はありません。

 

それは、
恐怖でコントロールしている
だけですから・・・

 

今回、鳥取県高野連が
非を認められたのは
素晴らしいと思いました。

 

ところが・・・

 

いろいろ報道の記事を見ていると
鳥取県高野連へ様々なところから
圧力がかかっていたようです。

 

西村経済再生担当相は、

先週末から平井鳥取県知事に
試合ができないか対応を
お願いしています。
萩生田大臣とも話しました。
鳥取県において対応を検討している
と報告を受けています

とツイートし、

 

大阪府の吉村知事は、

鳥取の権力者の皆さん、
なんとかしてあげてください

とツィートしました。

 

これだけ周りから言われると
鳥取県高野連も撤回せざるを得なく
なったのだと思います。

 

鳥取県高野連が、
本当に非を認めたのであれば
それでよいのですが、
恐怖でコントロールされたとなれば、
それは健全ではありません。

 

結局、お上の顔色を見て、
判断したのであれば、
ルールが機能しなくなり、
マネジメントがきかなくなります。

 

実は、そんなことが、
職場でも起こっています。

 

社長からは、いつも、
自分で考えて動きなさい!
と言われているのに
いざ、動いてみると、
社長の言うことを聞け!
と言われる・・・

 

こうなってくると、
自分で考えるより、
最初から社長の指示に従ったほうが
良くなります。

 

結果、
社員は自分で考えなくなる・・・

 

つまり、
考えない社員を生んでいるのは、
社長ということになります。

 

しかし、社長の気持ちも分かります。

 

あまりにも、
自分と違う考え方をするようだと、
自分で決めたほうがよいと
思ってしまうからです。

 

しかし、それでは、
いつまでも社長が指示しなければ
ならなくなります。

 

では、指示をしないで、
動いてもうためには
どうしたらよいのでしょうか?

 

それは・・・

 

「ビジョン」によって
マネジメントすることです。

 

目指しているゴール(ビジョン)を
明確にしておいて、
そこに辿る道のり(やり方)には
口出ししない。

 

そうすると、
社員はやり方を考えるので、
社長の顔色をうかがうことは
なくなります。

 

口言うのは簡単ですが、
実際にやるのは大変です。

 

自律的な組織を作ろと思って、
ビジョンによるマネジメントを
しようとしても、
急に変えることはできません。

 

ついコントロールしたくなります。

 

それこそ、
上手くいかないことを認めながら、
ビジョンに誠実に向かっていくことで
徐々に組織も変わっていくのです。

 

そんなことを
今回のセミナーでお伝えしています。

 

お陰様で、ほぼ満席になりました。

 

8月6日(金)に追加をしました。

 

興味のある方は、
今回、参加いただければと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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