こんな楽しい仕事は譲りません!

先日、
お客様の会社のマネージャーさんと
人材育成のお話をしていました。

 

部下のスタッフが育たない
というお悩みでした。

 

部下のスタッフが、
言われたことしかやらないし
イレギュラーなことに
対応ができないと・・・

 

お話を聴いているうちに
だんだん見えてきました。

 

この会社では、
注文があったら
製品ごとに工程を組んで、
その他の工程との調整をしながら
工程管理をします。

 

で、どうやら、部下のスタッフは
その工程が組めないようで、
管理職が組んでいるとのことでした。

 

お客様への対応は
この工程管理が全てのようなので、
この工程の内容が分かっていないと
スケジュールに対して柔軟な対応が
できないようです。

 

で、聞いてみました。

 

「部下のスタッフの方は、
この工程が頭に入っていないから
柔軟な対応ができないのでは?」

 

そうしたら・・・

 

『その通りです。』

 

「じゃ~、部下のスタッフに
工程を立ててもらえばよいのでは?」
と聞いてみました。

 

すると、
『できるところはやってますよ!』
との答えでした。

 

ただ、本腰を入れて
教えていないようでした。

 

そこで、
「どうして本腰で教えないのか?」
と聞いてみました。

 

すると・・・

 

『たぶん、できないと思います』
という答えでした。

 

「できないでいいんですか?」
と聞いてみました。

 

すると・・・・

 

『時間もかかるし・・・』

 

でも、それほど、忙しくもない
というような話をされてました。

 

すると、しばらくしてから、
笑いながら・・・

 

『こんな楽しい仕事を
人に渡すつもりはありません!』

 

やっぱりそうでしたか!

 

教えないという選択をしているからには
理由があると思っていました。

 

結局、一番楽しい仕事を
管理職がやってしまっているのです。

 

管理職が楽しい仕事をしていて
スタッフに作業レベルの仕事しか
させていないのです。

 

だから、
スタッフは言われたことしかない・・・

 

そりゃ、言われたことしか
できないですよね!

 

全体が見えていないのですから・・・

 

全体が見えない中で、
作業レベルの仕事ばかりしていたら
どうなるか?

 

モティベーションが下がります。

 

管理職は、
自部署の生産性を上げるのが仕事です。

 

だとしたら、
管理職のモティベーションは
自分が仕事をして楽しむことではなく、
部下が楽しんで仕事しているのを
見て楽しむことです。

 

部下に仕事してもらって、
管理職が実務から離れることで、
全体が見えるようになり、
部署の生産性が上がります。

 

しかし、
時間がかかるからと言って
部下に仕事を任せることをしなければ
管理職自身が仕事に追われます。

 

管理職が仕事に追われると
周りが見えなくなるので、
部下が手持ち無沙汰になっているに
気付けません。

 

目の前の仕事を円滑に回すことも
管理職の大事な役目なんですが、
長い目で見ると、
部下に仕事を任せていくことも
管理職の大事な役目でもあります。

 

結局は時間軸の問題で
実は時間軸が一番難しくて、
その時間軸を意識させながら
やるべきことを考えられるように
なるということが
管理職の成長だと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとございます。

 

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