無かったことにはできない

実は、昨日の夜、
車をぶつけてしまいました。

駐車場に車を駐めるのに
私の車の右のリアまわりが
相手の車のバンパーにかすってしました。

相手の方に申し訳ないことをしました。

かすった感覚があったので、
車を降りて確認すると
相手のバンパーに
私の車の白い塗料が付いていました。

本来なら、そのままにして
警察を呼ぶべきだったのですが、
動揺していたので、
キレイになるかな？と思って、
手でこすってみました。

すると、白い塗料が落ちて
ほとんど傷が消えたように見えました。

無かったことにできないかな？

相手の車を見ても
ドライブレコーダーもついている
ようには見えません。

駐車場にも
防犯カメラはないようです。

私がやった証拠は残っていません。

そのまま、逃げてしまうことできます。

逃げてしまえば、
無かったことにすることができます。

自分の中では、
このまま逃げたい気持ちが
湧きあがってきました。

ここは、いったん、落ち着くために
車を別の場所に駐めました。

そして、もう一度、考えました・・・

かすっただけだから、
相手も気付かないかもしれない・・・

このまま、逃げてしまえば、
バレる可能性はまずないだろう・・・

世の中、当て逃げなんか、
普通に起こっているし、
私も逃げてもいいだろう・・・

無かったことにしてしまおう・・・

その一方で、
逃げないほうが良い理由も
思い浮かんできます。

もしも、気付かないだけで
車にドライブレコーダーがついていたら
どうしよう？

もしも、気付かないだけで
駐車場の防犯カメラがあったら
どうしよう？

もしも、気付かないだけで
目撃者がいたらどうしよう？

そして、最後の最後に思ったのは、
もし、バレずに済んだとして、
自分として、それでいいのだろうか？
ということです。

いつも、ブログで、
偉そうなことを書いています。

リーダーは一貫性が大事で、
言っていることとやっていることが
違うと信頼を失う。

ビックモーターの会社のことも
批判しましたし・・・

ミスしたら言える職場が大事！
なんてことも書きました。

自分がブログに書いた言葉が
自分に突き刺さってきます。

ここで、逃げたら、
私が批判している人間と
同じ人間になってしまう・・・

そうなったら、
もうブログが書けなくなってしまう
のではないか？と考えました。

結局、警察を呼ぶことにしました。

警察が来て、見てもらったら、
こすれた跡が残っていて、
物損事故として処理されました。

このあと、警察を通じて、
相手の方に連絡が行くようです。

相手の方には申し訳ないのですが
出頭して気持ちが楽になりました。

出頭するのが、当たり前ですが、
逃げずに出頭できたことで、
一線を超えずに済みました。

正直、逃げてしまっても、
いんじゃないか？と思いました。

しかし、ブログのお陰で
思いとどまることができました。

ブログは、自分とは対話です。

自分と向き合って書くので、
その自分がしっかりしていないと
言葉になりません。

先日、参加した研修で
講師の方がこんなことを言っていました。

いい言葉やアイデアは出した瞬間、
現実と未来の差分を明らかにする。

その通りだと思います。

いい言葉をブログに書いた瞬間、
自分はどうなんだ？と問いかけられます。

その時に、自分がしっかりしていないと
その問いに答えられません。

答えられないと
それ以上、書くことはできません。

もし、あのまま、逃げていたら、
たぶん、ブログが書けなくなっていた
と思います。

自分の言葉に
自信を持てなくなっていた
と思います。

それは、ブログだけでなく、
コンサルティングにも影響していた
と思います。

無かったことにしても、
無かったことにならないのです。

ブログが私を救ってくれました。

相手の方にはご迷惑をおかけしたので、
ブログが書けるか？書けないか？は
関係ない話なんですが、
私が私でいるために、
無かったことにしなくてよかったと思います。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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