最後に快は勝つ

マイナンバーの誤登録が問題になっています。

 

今回、問題になっているのは、
給付金などを受け取る「公金受取口座」が
誤登録されている問題です。

 

しかし、よく調べてみると、
誤登録の可能性が高いものが748件、
家族名義などの口座を登録した
と思われるものが約13万件だそうです。

 

なんと、ほとんどは、
家族間の登録違いです。

 

家族ですから、
おそらく、子どものマイナンバーを
親の銀行口座に紐づけたのではないか?
と思います。

 

子供が銀行口座を持っていない
ことが多いでしょうから・・・

 

つまり、誤登録ではなく、
あえて親が自分の銀行口座に
登録したのではないか?
と思うのです。

 

そう考えると、
それほど問題でもないと思います。

 

とは言え、
本人以外の銀行口座を
登録できてしまうことは問題なので、
不祥事なんでしょうが・・・

 

それにしても
マイナンバーって、最初から、
上手くいっていない印象がありました。

 

マイナンバー制度が導入されたのは、
7年前の平成28年(2016年)1月でした。

 

当時、社労士にとっては、
マイナンバーバブルというのがありました。

 

マイナンバーバブルというのは、
マイナンバーを導入にするにあたり、
その取扱いや規程整備についての
セミナーが数多く行われていて、
全国から講演依頼が舞い込みました。

 

当時、セミナー講師をやっていたので
よいお値段でたくさんのお声がけいただきました。

 

ただ、そのセミナーの主催者は
自社の商品を売りたい
ソフトウェア会社だったり、
セキュリティ会社だったりしました。

 

ようは、専門家を呼んできて、
マイナンバーカードの管理について
危機感を感じてもらって、
自社の商品の買ってもらおう
というものでした。

 

最初、1回、2回は
セミナー講師を引き受けていたのですが、
お断りをするようになりました。

 

というのは、最初から、
マイナンバーを宝物のように扱うのは
無理があると思っていたからです。

 

日常使いするものを
そんなに後生大事にしていたら
使いにくくて仕方ありません。

 

いずれ破綻すると思っていました。

 

案の定、しばらくしたら、
健康保険証に使うなんて話になり、
今では、マイナンバーをメールしたり、
写メで送るなんてことは、
当たり前のように行われていると思います。

 

そうなるのが分かっていて
セキュリティソフトや
セキュリティ機器を売るのに
加担するのは気が引けました。

 

マーケティングの話になりますが、
人が動くには2つの理由しかありません。

 

1つは「不快」から逃げることと
もう1つは「快」を求めることです。

 

危機感を持たせるというのは
「不快」で人を動かすことです。

 

人は「不快」を避けるので、
「不快」を感じさせれば動きます。

 

「不快」を感じさせることで、
ものを買わせることができます。

 

これは、よく行われている
マーケティングの手法です。

 

これに対して、
「快」を求めるというのは、
理想の状態に近づけるというものです。

 

「こうなりたい!」
「ああなりたい!」という理想を求めて
動くということです。

 

だから、
理想の状態をえがいてもらって、
そこに向かって動いてもらうというのも
人を動かすことになります。

 

「不快」と「快」

 

どちらでも人は動きます。

 

私は「快」のほうが健全だと思います。

 

「不快」を避けるのは、
「不快」を避けるだけなので、
その動いた先に
「不快」が待っているかもしれません。

 

そうしたら、ずっと、
「不快」を避けるために動き続ける
ことになります。

 

一方、「快」を求めるのであれば、
ずっと「快」を求めていればいいのです。

 

そこに迷いはありません。

 

マイナンバーも、
最初から世の中を便利にするために
動いていれば、良かったのだと思います。

 

正直、「不快」で動かすのは簡単です。

 

恐怖を感じさせればよいのですから・・・

 

一方、「快」に共感してもらうのは大変です。

 

人と人は違うので、感じることが違います。

 

お互い、対話を通して、
はじめて、共感ポイントが見つかります。

 

共感するまで、手間も時間もかかります。

 

でも、やっぱり、
最終的には「快」が勝つのです。

 

これは、組織のマネジメントも
同じです。

 

人はやりたいことしかしません。

 

いかに「快」で動いてもらうか?

 

そこは、共感が大事なのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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