それでは組織は動かない

岸田首相は、
昨日の衆院予算委員会で
自身の国家観を問われ、
「明日は必ず今日より良くなる日本を作りたい」
語りました。

 

「明日は必ず今日より良くなる日本を作りたい」

 

なんか、シンガーソングライターが
書いた歌詞みたいです・・・

 

別に、否定するような内容でも
ないですし、
そうなったら、いいな!とも思います。

 

ただ、問われているのは国家観です。

 

国家としてどうありたいのか?

 

国の「ビジョン」ですから、
映像で見えるように語る必要があります。

 

組織が機能するように
「ビジョン」を活用してようと思えば、
「ビジョン」を見聞きした時に、
メンバーが動けるようにする必要があります。

 

そうなった時に
当たり前のことを言われても、
どう動いてよいか?分かりません。

 

ちなみに
菅義偉元首相は
「自助・共助・公助」を掲げました。

 

あまり人気はありませんでしたが
コチラの方がやりたいことはわかります。

 

組織のメンバーとして困るのは
トップが何がしたいのか?が
わからないということです。

 

特に、
言っていることとやっていることに
一貫性がないように見える時は
困ります。

 

立場によって見えるものが違うので
一貫性がないように見えるのは
仕方がないにしても、
根本のところで筋が通っていれば
理解もできます。

 

だから、いつもブログに書いているように
組織が自律的に機能するためには
「ビジョン」「ミッション」「バリュー」が必要です。

 

「ビジョン」というのは、
そもそもの意味は映像ですが、
この文脈で使う時は、
どうなっていたら良いか?という
将来のイメージです。

 

「ミッション」というのは、
元々の意味は、責任です。
何のためにその組織が存在しているのか?
何を果たさないといけないのか?
存在理由です。

 

「バリュー」というのは、
「ビジョン」「ミッション」を叶える上、
大切すべき価値観です。

 

世の中には、
社是とかクレドとかパーパスとか
いろいろな言葉がありますが、
呼び方の問題で、
どう呼ぼうと構わないのですが、
この3つの要素がないと
組織は動かないのです。

 

その上で、あらためて
「明日は必ず今日より良くなる日本を作りたい」
という言葉を考えても、
「ビジョン」「ミッション」「バリュー」の
どれにも当てはまらないので、
ピンとこないのだと思います。

 

先ほど紹介した菅義偉元首相の
「自助・共助・公助」は「バリュー」だから
まだ伝わるものがあります。

 

いずれにしても、
組織を動かすにはやり方があって、
そのやり方を学ばずに
組織を動かそうと思っても、
残念なことになると思うのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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